E-Catはなぜまだ電力入力が必要なのか、推測してみた。
常温核融合装置E-Catは、
いまだ、電力入力をして装置を加熱している。
この加熱は、装置稼働中も行う必要があるらしい。
つまり、加熱が必要である。
加熱を継続すると、それを上回る出力熱が出る。
出力熱は、入力エネルギーの5倍(COP=5)
から11倍(COP=11)らしい(最新のE-Cat報告)。
出力熱があれば、
もう入力熱は不要のように思えるが
なぜまだ加熱のための電力入力が必要なのか、、、
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推測だが、、、、
発熱はするが、発熱による装置温度が低く
この程度の発熱では、反応を継続できないらしい(推測)。
つまり、反応を継続するために、
ある閾値より高く加熱(かなり高温)する必要があらしい(推測)。
*** この仮定は、効率が悪い方の事態をわざと仮定している ***
それには、電力入力による電熱線加熱や高周波誘導加熱などがある。
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私はこの仮定を100%支持しているわけではない。
実験装置段階からの発展が未熟なため
まだ実験段階の加熱器が付いていると考えたほうが
適切かもしれないから。
浅学俊郎 さんの情報 http://ecatnews.com/wp-content/uploads/2012/10/Summary-of-Visit-to-Defkalion.pdf から、入力電力を使う目的は、加熱が主ではなく、水素分子を水素原子に分離するためと、判明しました。加熱は装置初期スタート時だけのようです。
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逆に発想して、、、、
*** 以下仮定は、効率が悪い方の事態をわざと仮定している ***
出力熱から発電して入力電力とすることを考える。
発電の変換効率は、小型装置なので、
現在の蒸気タービンなどの効率から推測すると
せいぜい 20%が、いいところこだろう。
(蒸気タービンの発電効率は、高性能の火力発電でも40%程度
装置が小型になればなるほど熱効率が原理的に悪くなる)
とすると、出力熱は、入力エネルギーの5倍(COP=5)の場合、
全出力熱を電力に変換すると、その20%(5分の1)が電力になる。
これがちょうど入力電力に等しくなる。
80%の出力熱は廃熱となり沸騰しないお湯(摂氏100度程度)をわかす程度である。
(沸騰しないお湯(摂氏100度程度)とは、
もう発電に利用できないぐらい冷めた熱
(それでも人間には十分に熱い)という意味である)
つまり、(仮定: COP=5 発電効率20%)では、自己ループで運転が精一杯で、
沸騰しないお湯(100度程度)をわかす程度の装置である。
同様に (仮定: COP=10 発電効率10%)では、自己ループで運転が精一杯で、
沸騰しないお湯(100度程度)をわかす程度の装置である。
今回の希望的観測として (仮定: COP=10 発電効率20%)ならば、
自己ループで運転した上に、
総発熱量の10%の電力を自由に利用可能分として
取り出すことができる(推測)。
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