May 28, 2014

Googleのロボット開発で思うこと

Googleがロボット開発のベンチャーを買収したとか、
4足歩行ロボットが生き物のように走るとか、
Googleの自動運転システムの実験とか、
無人操縦の飛行機(ヘリコプター)で配達をするアマゾンの未来構想とか、
工場の組み立てロボットが二本の腕を持つ人型に進化しており熟練工の生産セルを代替するとか
ロボットの話題が活発です。

工場でのロボット化が一層進み、人員削減もさら進み、
中国に工場を建設する必要性がいずれ無くなるでしょう。

配達、運送業も自動車の自動運転やロボット化で効率化できそうです。

しかし、自動車の自動運転で事故があったら誰が責任を取るのでしょうか。
運転者(実は運転していないのだけど)でしょうか、
自動車の所有者の運送会社でしょうか
自動車の整備会社でしょうか
自動車の製造メーカーでしょうか
自動運転システムのメーカー(Google)でしょうか
法律的にとても難しい問題が起きます。

日本では法律ができるまでに時間がかかりすぎるので、
おそらく議論を冷静にできない国なので、
自動運転ロボットで先行すると思われるアメリカに倣うことになりそうです。

また、当然ながら、自動運転保険というものができるはずです。

iPhoneを使っていると、iPhoneとそれら繋がるインターネットのほうが
自分より遥かに賢いと感じます。

人間がする仕事は、ロボット化でどんどん減っていきます。

究極的には、経営や企画、開発、営業もロボットでできるはずです。

農業生産、漁業生産もロボット工場、ロボット漁船やロボット養殖でできるはずです。

ロボット化された未来では、
余った人間をどうするかということが社会的問題となります。

私は、「ロボット化で、余った人間には、
そのままの給料(少し安くしてもいい)を払い就業時間を短くすればいい」と
生産性とロボット化と賃金と雇用の未来」書きました。
今でもそう考えています。

ロボットだけで企業を経営してもいいのですが、
お金を使い物やサービスが欲しいのは人間だけであるから、
人間にお金を配らないと世の中は成り立ちません。

単純な考えですが、
人間が考え働くよりロボットのほうが安く品質が良く早くなり人間は不要になる、
でも、物やサービスが欲しいのは人間だけである。

だから、人間は働く必要はない、ほぼ全員失業です。
だから、生き残った企業の経営者という人間も物とサービスを売る先がありません。
これでは企業が困るので、一般人にお金をタダで配ることにならざるを得ません。

ある意味、少子化している日本は、
自然と急速に人間が減っていくのですから、大変に好都合です。
(少子化は高齢化の原因であり、高齢化は少子化の結果です。)

-------------------

公務員と民間人を分けて考えれば、人間とロボットの関係に対応します。

民間人を働かせて税金を取る = ロボットシステムを働かせて生産力を取る
公務員は税金で民間人から生活品を買う = 人間はロボットシステムから物を買う

武士と百姓・商人で分けて考えれば、人間とロボットの関係に対応します。

農民を働かせて年貢を取る = ロボットシステムを働かせて生産力を取る
武士は年貢で商人から生活品を買う = 人間はロボットシステムから物を買う

-------------------

ロボット化は、「お金とはいったい何か」という問題につながります。

私は、「一般の庶民ににお金をタダで配る」ことになると考えています。

つまり、ロボット化された究極未来では、お金はゲームの投票券にすぎない。
お金持ち(=企業)はお金集めという投票ゲームプレイヤーにすぎない。
金儲けにゲームの勝者以上の意味はないということになる。

一般の庶民にとって、
ロボットがお金持ちの企業それ自体でも構わないということになる。
(どうせ、必要最低限のお金は国からもらえるから)

-------------------

今のロボットは、スイッチを切れば止まります、
スイッチを入れれば再スタートです。

今のロボットはお金を欲しがりません、
今のロボットは、電気もガソリンも欲しがりません、
決められた作業をただ行うだけです。

でも、これから、
ロボット自身がお金を欲しがるように、あるいは、
電気やガソリンを欲しがるようにプログラムを書き換えると
どうなるのでしょうか、
ヘタなプログラムをすれば、
人間とロボットが対立する困った世界が来そうです。

少なくとも、電気やガソリン、要するにエネルギーですが、
このエネルギーを大量に廉価に供給する方策が必要になります。
(ロボットのほうが、人間より遥かに燃費が悪いからです。)

D-Waveの量子コンピュータ

量子コンピュータなんて、理論と基礎実験だけで、
実用化なんて夢のまた夢と思っていたら、
もう実現していた(いやまだそうではないという反論もある)という話、
解説記事はこちらこちら

最近のGoogleに関するニュースを追っていたら、
量子コンピュータのベンチャー D-Waveがあって、
開発にGoogleが参加しているとのこと。

GoogleやD-Waveは、大きな夢と目標と強い意志さらに莫大なお金がある。

ニュースは、ここ

量子コンピュータは、
量子ビット(quantum bit, qubit, qbit)という量子力学的なビットが定義された世界らしい。
よくわからないが、できることはコンピュータが、とてつもなく早くなること。

今回のD-Waveのシステムは特定の計算にしか利用できないらしいが、
それでも効果がある、とみられているらしい。

D-Waveの否定論者がいて論争になっているらしいが、
日本のSTAP細胞のような馬鹿騒ぎでないということの違いの原因は、
税金ではなく、すべて自費で開発しているからだろう。
(自分の金をどう使おうと、他人にアレコレ言われる筋合いはないということ)

[感想]

D-Waveは、カナダの会社
Googleは、アメリカの会社

コンピュータでは、日本はやはり、外野席のようだ。

日本の技術が最先端なんてのは思い上がりなんだと気がつく。

日本が得意な分野は、素材と部品と自動車など。

やはり、日本の大学が税金で研究しても、アメリカを追い越せない。
(実際には相手に追いつくのが精一杯だっだ)

最先端になるには、起業家の大きな夢と目標と強い意志と莫大なお金。
起業家に指導される企業が自力で研究開発するから最先端に成れるのだろう。