Oct 27, 2017

いろいろな核融合研究

いろいろいろな核融合研究を紹介したリンク
It's the 21st Century. Where's My Fusion Reactor? 2013

Proposal of a compact lightweight fusion reactor (小型軽量核融合炉の提案)

We propose a new fusion reactor which is not a conventional plasma compression system, but, small, lightweight, inexpensive.

(Japanese: 従来のプラズマ圧縮方式ではない、小型、軽量、安価な新しい核融合炉)


[Construction (構造)]

Prepare a positive electrode and a negative electrode inside a vacuum container.

(Japanese: 真空容器内部に正極と負極を用意する。)

The positive electrode is made of nickel and has a hydrogen occlusion performance. Also, the positive electrode protrudes from the vacuum container. However, the positive electrode is electrically insulated from the vacuum container. Platinum is thinly coated on the protruding surface. The platinum film is pressurized with hydrogen gas. Platinum acts as a catalyst, separates hydrogen gas into hydrogen atoms, hydrogen atoms separate into protons and electrons and they penetrate into nickel. The number of hydrogen atoms, that is, the number of moles of protons is about 10% with respect to the number of moles of nickel.

(Japanese: 正極はニッケルでできており水素吸蔵性能を持たせる。また、正極は真空容器からはみ出している。ただし、正極は真空容器と電気的に絶縁されている。はみ出し表面にはプラチナが薄くコーティングされている。このプラチナ膜に、水素ガスが加圧されている。プラチナは触媒として働き水素ガスを水素原子に分離し水素原子は陽子と電子に分離してニッケル内部に浸透していく。ニッケルのモル数に対して水素原子つまり陽子のモル数は10%程度とする。)

Before operation, the vacuum vessel is sufficiently swept by a vacuum pump. During operation, the gas that can be generated inside is hydrogen gas. As the internal hydrogen gas becomes an obstacle to nuclear fusion, the vacuum pump continues to sweep. The swept hydrogen gas is again pressurized to the positive electrode.

(Japanese: 運転前に真空容器は真空ポンプで充分に掃引される。運転中に、内部に発生しうるガスは水素ガスである。内部の水素ガスは、核融合の障害となるため、真空ポンプの掃引は続ける。掃引した水素ガスは、再び正極に加圧される。)

The negative electrode is made of lithium, it is insulated from the vacuum container and in the vacuum container. Since lithium has a low melting point, it is placed on a nonconductor ceramic jar that resists high heat.

(Japanese: 負極はリチウムでできており真空容器と絶縁されて真空容器内部にある。リチウムは融点が低いため、高熱に耐える不導体のセラミックの壺に乗せられている。)

A high voltage of 1.8 million volts is applied to the positive electrode and the negative electrode. High voltage can be easily generated by Cockcroft · Walton circuit. The high voltage may be a pulse of weak current. Earth is taken so that electrons are hardly emitted from the lithium of the negative electrode. From the positive electrode, protons are radiated, pushing through the vacuum, acquiring kinetic energy of 1.8 MeV, and colliding with lithium. A nuclear reaction of protons and lithium occurs. Hydrogen that failed to react dissolves in lithium. That is, not only lithium but also protons accumulate in the negative electrode. When this proton reacts with the hydrogen coming from the positive electrode, it becomes deuterium. In any case, a complicated nuclear reaction occurs at the negative electrode.

(Japanese: 正極と負極には、180万ボルトの高電圧をかける。高電圧はコッククロフト・ウォルトン回路で容易に発生できる。高電圧は微弱電流のパルスでよい。負極のリチウムから電子が放射され難いようにアースをとる。正極からは、陽子が放射され、真空中を突き進み、1.8 MeVの運動エネルギーを獲得し、リチウムと衝突する。陽子とリチウムの核反応が起きる。反応を起こせなかった水素はリチウムに溶け込む。つまり負極はリチウムだけでなく、陽子がたまっていく。この陽子が正極から来た水素と反応すれば重水素になる。いずれにしろ、負極では複雑な核反応が発生する。)

Some electrons may be radiated from the negative electrode and react with the positive electrode in a nuclear reaction.
(Japanese: 一部の電子が負極から放射され正極と核反応をする可能性がある。)

Inside the container, some protons and electrons recombine to form hydrogen atoms. Hydrogen atoms form hydrogen molecules. This hydrogen gas is swept by a vacuum pump.
(また容器内では、一部の陽子と電子が再結合して水素原子となる。水素原子は水素分子を形成する。この水素ガスは真空ポンプで掃引される。)

According to the nuclear reaction simulation program (with source code), the nuclear energy (COP) generated for the input high voltage power is 11 to 12 times. Using the generated nuclear energy as a heat source, electricity can be generated with efficiency of 30%. Independent continuous operation is possible if 1/3 of the generated power is re-applied to a high voltage of 1.8 million volts. The remaining two thirds of electricity can be supplied outside the equipment. Also, the remaining 70% of waste heat can be used for heating, steam engine, etc. That is, the present apparatus can be a compact, lightweight, inexpensive fusion reactor.
(Japanese: 核反応のシミュレーションプログラム(ソースコード公開)によれば、投入された高電圧の電力に対して発生する核エネルギー(COP)は、11倍から12倍である。発生する核エネルギーを熱源として30%の効率で発電ができる。発生した電力の1/3を180万ボルトの高電圧に再投入すれば、独立した連続運転ができる。余った2/3の電力は装置の外に供給できる。また、残りの70%の廃熱は、暖房や蒸気機関等に利用することができる。つまり、本装置は小型、軽量、安価な核融合炉になりうる。)

Whether this device succeeds or not depends on whether the positive electrode can stably emit protons.
(Japanese: この装置が成功するかどうかは、正極が安定的に陽子を放射できるかどうかにかかっている。)

Reference(参照)






Oct 20, 2017

How to use reCAPTCHA V2 in PHP

How to use reCAPTCHA V2 in PHP
(PHP プログラムでの reCAPTCHA V2 の利用法)

I got the mail from Google. It said "reCAPTCHA V1" will be turned off on March 31, 2018.
(Google から、reCAPTCHA V1 が 2018-03-31に終了するので V2へ移行して欲しいと連絡メールが届いた)

This is my implment of reCAPTCHA V2.
(以下は、reCAPTCHA V2の私の実装です)

xxxx.php // sample PHP code for  reCAPTCHA V2

//See https://developers.google.com/recaptcha/docs/verify
//See https://www.google.com/recaptcha/admin#site/999999999
//Key Settings : Label: www.mydomain.com, Domains: www.mydomain.com, Owners: myname@gmail.com
$publickey = "9AAAAAAAAAAAAAAA_AAAAAA"; // you got this from the signup page
$privatekey = "9BBBBBBBBBBBBBBBB-BBBBBBBBBBBBBB";

if(isset($_POST['g-recaptcha-response'])){
  $url = "https://www.google.com/recaptcha/api/siteverify";
  $data = array('secret' => $privatekey, 
     'response' => $_POST['g-recaptcha-response'], 
     'remoteip' => $_SERVER["REMOTE_ADDR"]);
  $content = http_build_query($data);
  $content_length = strlen($content);
  $options = array('http' => array(
    'method' => 'POST',
    'header' => "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded\r\n"
."Content-Length: $content_length",
    'content' => $content));
  //Send https-post to the recaptcha server
  $response = file_get_contents($url, false, stream_context_create($options));
  $answers = json_decode($response);
  if($answers->{'success'}){
// OK recaptcha, 
        header("Location: http://www.mydomain.com/nextpage.php");
  }else{
        // ERROR recaptcha
$err_mess = T_ERROR_CAPTCHA_TEST
           ."(reCAPTCHA said: " . $answers->{'error-codes'} . ")";
        header("Location: http://www.mydomain.com/error.php?err_mess=".urlencode($err_mess);
  }
}
......
echo "<head>\n";
...........
echo "<script src='https://www.google.com/recaptcha/api.js'></script>\n";
echo "</head>\n";
echo "<body>\n";
...........
echo "<form method=\"POST\" action=\"xxxx.php\">\n";
echo "<div class=\"g-recaptcha\" data-sitekey=\"".$publickey."\"></div>\n";
echo "<input type=submit name=check_CAPTCHA_stage value=\"".T_SUBMIT."\">\n";
echo "</form>\n";
...........
echo "</body>\n";
............

Oct 13, 2017

PRIUSで実際に出ているエンジン出力

自分の車は、トヨタのプリウスです。
LDA付きレーダークルースコントロールが付いているため、
高速道路では、速度を 80 km/h に設定して、
左側走行車線をまったりと走行します。
自動ブレーキ付きの半自動運転ですので、
安全安心、快適で疲れ知らずです。

ハイブリッド車は、エンジンとモーターの両方で走行できますが、
モーターの入力電力は、エンジンでの発電、
または、ブレーキによる回生に由来しますので、
全体を平均すると、
ガソリンを燃やしたエンジンの動力エネルギーで走行しています。

80 km/h 定速走行では、燃費が 30 km/l 以上
(市原IC松本IC間往復実測値)になります。
このときの平均エンジン出力は、どれだけか概算してみます。

まず、ガソリンの熱量を上げておきます。

ガソリン発熱量 7,972 kcal/l
カロリーkwh 変換 1 kcal = 0.00116222 kwh
  7,972 * 0.00116222 = 9.26521784
ガソリン発熱量 9.265 kwh/l

prius 定速走行速度 80 km/h 燃費 30 km/l
  80 / 30 = 2.666
このときの一時間消費ガソリン 2.666 l/h
  2.666*9.265 = 24.700
このときの一時間ガソリン発熱量 24.7 kwh/h
エンジン熱効率 40% (トヨタのカタログ値)
(ガソリンの熱から機械動力への変換率で世界最高レベル)
  24.7*40/100 = 9.88
エンジン出力 9.88 kw
馬力 kw 換算 1 ps = 0.735499 kw
  9.88 / 0.735499 = 13.4330570129939
エンジン出力 13.4 ps

以上から、定速走行速度 80 km/h では、平均エンジン出力 13.4 ps と判ります。

もっと早く走行したいとして、世界の高速道路 120km/h で、机上計算してみます。

物理法則で風圧は風速の二乗に比例するので、
速度を1.5倍の120km/hとすれば燃費は
 30/(1.5*1.5) = 13.33 km/l
に悪化する可能性が高い、これを仮定して計算します。

  120 / 13.33 = 9.002
120km/hでの一時間消費ガソリン 9.002 l/h
  9.002*9.265 = 83.403
120km/hでの一時間ガソリン発熱量 83.4 kwh/h
エンジン効率 40%
  83.4*40/100 = 33.36
エンジン出力 33.36 kw

以上から、定速走行速度 120 km/h では、km/hエンジン出力 33.36 ps と求まります。

  33.36/13.4 = 2.489
  1.5*1.5 = 2.25
ですから、風圧は風速の二乗に比例するより少し多くの出力になります。

すなわち、35馬力のエンジンがないと、120km/hで巡航できないとわかります。
逆に言うと 35馬力で良いなら、500cc程度小型のエンジンでもよいのです。

実際のプリウスの最大エンジン出力は、98 ps です。
かなり余裕があるため、日本の道路での加速性能に不満はありません。
そして、150 km/h 以上で巡航できそうです。


Oct 12, 2017

世界人権宣言を学ぶ(2) 国際人権規約とは

● 結論

自分は、「もっと公正に日本人の人権を守ろう」という考えを持つに至る。

世界人権宣言と国際人権規約の英文と訳を確認した。これらと日本国憲法からも、外国人に制限を加えることができる。具体的には、中華人民共和国人、北朝鮮人、ロシア人、韓国人に日本の土地や会社の購入を制限したりできる。入国時に日本の法律とイスラム教の違いを説明して、日本では日本の法律に従うよう宣誓させることも可能であろう。年金掛け金を一円も支払っていない外国人にいきなり生活保護を与える必要もないし、国籍が違うのだから参政権を与える必要もない。日本の左翼の外国人優遇の主張は国際的には根拠がない。

世界人権宣言と国際人権規約から、権利の平等は保障されるが、結果の平等は保障されない。働きが異なっていても報酬が同じでいいという共産主義的な結果平等は間違いで同一労働同一賃金が求められている。また、社会主義的な累進税率、二重課税となる相続税もまた自由と権利の平等とは言えない。日本国憲法もまた同様の思想である。累進税率、二重課税を主張する人間は、日本国憲法に違反していることに気が付かなければならない。

国家の財政を安定させ治安を維持するために、有罪が確定した犯罪者や違反者に捜査費用、裁判費用を負担させることは、国際人権規約でも充分可能である。

日本政府には、中華人民共和国に対して対等の立場で外交してもらいたい。

● 国際人権規約の概要

1948年の世界人権宣言(UDHR, Universal Declaration of Human Rights, 日本語訳(前文-第十三条、第十四条-第三十条) 英文)は、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」であった。しかし、人権基準を満たせない社会主義国のソ連やイスラム教のサウジアラビアなどが採択を棄権するという国柄の事情があった。UDHRは国際法の拘束力を持たない結果になった。

そこで国連は、人権の保障に関する条約として、国際人権規約を作成し各国へ批准を求める形になった。

参考 世界人権宣言と国際人権規約 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/pdfs/kiyaku.pdf#00

参考 日本の人権外交 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken.html


1966年12月16日 国際人権規約が、第21回国連総会において採択
この1966年国際人権規約は、3部構成である。

(1) 経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(以下、「社会権規約」と略称)
日本語 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kiyaku/2b_001.html
英文 https://treaties.un.org/doc/Publication/UNTS/Volume%20993/v993.pdf
(2) 市民的及び政治的権利に関する国際規約」(以下、「自由権規約」と略称)
日本語 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kiyaku/2c_001.html
英文 http://www.ohchr.org/EN/ProfessionalInterest/Pages/CCPR.aspx
(3) 市民的及び政治的権利に関する国際規約の選択議定書(以下、「選択議定書」と略称)

さらに、

1989年12月15日 市民的及び政治的権利に関する国際規約の第二選択議定書を第44回国連総会において採択

(4) 市民的及び政治的権利に関する国際規約の第二選択議定書(以下、「第二選択議定書」と略称)

これにより、1989年で国際人権規約は、4部構成となった。

日本は、1979年6月21日、社会権規約と自由権両規約を批准し、これらは 1979年9月21日に効力が生じた。

「選択議定書」では、人権規約に掲げられた権利の侵害を受けた締約国の個人が、国連の自由権規約委員会へ通報し、この委員会が審議する制度について規定している。日本は選択議定書を批准していない。

「第二選択議定書」は、死刑廃止を目的としている。日本は第二選択議定書を批准していない。

2008年4月現在の締約国数は、社会権規約が 158 カ国、自由権規約が 161 カ国、選択議定書が 111 カ国、第二選択議定書が 66 カ国。

● 世界人権宣言と国際人権規約の差

(-) 世界人権宣言にあるが、国際人権規約で消えた権利

(-1) 迫害を免れるため、他国に避難する権利(第十四条1)(社会主義国ソ連の影響と推測できる)
(-2) 国籍をもつ権利(第十五条)(すべての児童の国籍を取得する権利に変更された)
(-3) 財産を所有する権利(第十七条) (社会主義国ソ連の影響と推測できるが、自由権第一条2が財産を自由に処分する権利で近い)

(+) 世界人権宣言にないが、国際人権規約に増えた権利

(+1) 自決権(社会権と自由権両規約第一条に併記、人民が自由に自らの政治的運命を決定できる)
(+2) 戦争宣伝の禁止等(自由権規約第二十条)、
(+3) 児童の権利(自由権規約第二十四条)
(+4) 少数民族の権利(自由権規約第二十七条)


● 基本的人権の分類

基本的人権 = 自由権 + 社会権 + 参政権

自由権 : 人間と人間が互いに認め合う自由、国家成立以前に存在する権利、国家権力の干渉や妨害を受けないで自由にできる範囲。西欧民主主義の発展の歴史的過程の中で確立した。思想の自由、言論の自由、身体の自由、行動の自由、財産を所有する権利

社会権 : 個人の生活の保障を国民の共同体である国家に求める経済的な権利。公正な労働条件(同一労働同一賃金、休暇)を得る権利、労働者の団結権、社会保険に加入する権利、母子の保護、児童の保護、飢餓から免れる権利、健康を享受する権利、教育を受ける権利、文化科学芸術に参加する権利。

参政権 : 一人一票の投票権、無記名秘密投票の権利、立候補できる権利、自由権規約に規定される

● 財産権の曖昧さ

世界人権宣言と国際人権規約では、財産権に違いがある。

世界人権宣言 第十七条
 1 すべて人は、単独で又は他の者と共同して財産を所有する権利を有する。
 2 何人も、ほしいままに自己の財産を奪われることはない。

自由権第一条 2 すべての人民 (all peoples) は、互恵の原則に基づく国際的経済協力から生ずる義務及び国際法上の義務に違反しない限り、自己のためにその天然の富及び資源を自由に処分することができる。人民は、いかなる場合にも、その生存のための手段を奪われることはない。

● 平等性の意味

世界人権宣言と国際人権規約の平等とは、法の下で同じ人間として扱われ同じ自由と権利を持つということ。人種差別、身分差別、男女差別のないこと。働きが異なっていても報酬が同じでいいという共産主義的な結果平等の意味ではない。社会主義的な累進税率、二重課税となる相続税は平等とは言えない。

● 権利の制限

世界人権宣言でも国際人権規約でも、基本的人権は無制限に与えられるものでなく、人間と人間の相互関係、国家の財力との兼ね合いで制約されることが明示されている。他人の権利を侵害してまで自己の権利を主張し確保することはできない。

具体的には、名誉毀損は表現の自由に含まれないし、国家が認める社会権の実施内容は国家の経済力に依存する。

国際人権規約では、国民の生存を脅かす公の緊急事態=戦争や大災害の場合は、差別以外の自由権も制限できる。

● 外国人の権利の制限

国際人権規約では、開発途上国は国民へ社会権を与えても外国人には社会権を制限することができる。しかし日本のような先進国は、旅行者でない居住権を持つ外国人に社会権を一般的には制限できない。

具体的に日本ができる外国人への社会権制限を検討しよう。

まず、入国の制限、滞在期間の制限が第一に可能である。つまり、入国時の審査が非常に重要な意味を持ち、旅行者なのか就業者なのかの区別をつけと滞在期間を許可しなければならない。入国時に日本国憲法と国際人権規約を守るように義務つけ宣誓させることができる。例えば、イスラム教徒には、差別的・宗教的憎悪の唱道が禁止されていること、リンチ(私刑)が禁止されていること、豚肉アルコール混入の確認は自分で行うこと、男女同権、一夫一妻制、銀行では利息が付くこと、家族や子供でもイスラム教への入信を強制できない事、イスラム教を止めても日本国は罰しない事。

また正規の居住資格のある外国人へ可能な制限は、給付資格無しなら生活保護等の社会保険給付しない事。給付資格を得るには数年分の保険料を一括にて納める必要があるはず。また、日本人も禁止されている国内での機密地区への立ち入り制限もできる。外国人(alien)は市民(citizen =国籍を持つもの)でないため参政権の不許可と特定職の禁止、公共の場での政治活動(デモ・座り込み・演説)の禁止ができる。さらに、国際人権規約では外国人の所有の開始について記載がないので、土地不動産購入の禁止と法人設立や株式購入の禁止もできる。法律違反の外国人の追放は自由権で認められている。

これら外国人への制限の緩和は、二国間で相互対等の条約で検討すべきものである。

● 犯罪人への費用請求

国家の財政を安定させ、治安を維持するために、有罪が確定した犯罪者や違反者に捜査費用、裁判費用を負担させることは国際人権規約でも可能である。

● 達成義務

国際人権規約の社会権を達成する義務は、「権利の完全な実現を漸進的に達成するため行動をとることを約束する」という意味で、一歩ずつという事になる。

国際人権規約の自由権は、即時的達成の義務がある。

Oct 11, 2017

世界人権宣言を学ぶ

世界人権宣言を学ぶ

世界人権宣言(UDHR, Universal Declaration of Human Rights)
 日本語訳(前文-第十三条第十四条-第三十条) 英文

世界人権宣言は、人間の自由(freedom)、社会の正義(justice)の実現、世界の平和(peace)を目的とする宣言で、恐怖のない世界、欠乏のない世界を願って、1948年12月10日に第3回国際連合総会で採択された。

人間は、専制と圧迫により権利と自由を奪われると反逆し、戦争状態(内乱=市民戦争、国際戦争)になってしまう。平和のためには、人間の権利と自由を認め与えることが大切だという宣言である。

世界人権宣言では、人間の権利と自由に、何があるかを明示しているが、その権利と自由が、どこの誰から与えられているかを暗示もしている。

第一条に、「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」とある。しかし、「生れながらにして自由」と「尊厳と権利とについて平等」な根本の理由は、一体何か。それは、自分が他人の権利及び自由を承認及び尊重するからだ。それによって他人もまた相手の権利及び自由を認める、相互関係だけなのである。具体的には、第二十九条の2の「すべて人は、自己の権利及び自由を行使するに当っては、他人の権利及び自由の正当な承認及び尊重を保障すること並びに民主的社会における道徳、公の秩序及び一般の福祉の正当な要求を満たすことをもっぱら目的として法律によって定められた制限にのみ服する。」とある。国民全員がその約束=法に従うことで人権が確立するのだ。

では、権利と自由を概観してみよう。

 人間は法の下において平等

 生命の安全に対する権利
 身体の安全に対する権利
 財産を所有する権利

 言論の自由
 思想、良心、信仰の自由
 平和的集会及び結社の自由
 結社に属することを強制されない自由

 国内での移転及び居住の自由

 国籍を持てる権利
 どの国からも出国の自由
 自国への帰国の権利
 迫害を免れるため他国に避難する権利

 平等の秘密投票による普通選挙での投票の権利
 立候補の権利

 奴隷禁止
 拷問禁止
 公開裁判を受ける権利
 法によらない逮捕、拘禁、又は追放の禁止

 職業選択の自由
 社会の文化生活に参加の自由

 男女の同権
 婚姻の権利と両当事者の自由かつ完全な合意による婚姻の成立
 家庭が国家から保護を受ける権利
 私事、家族、家庭の不干渉
 通信の秘密

 社会保障(経済的、社会的及び文化的)を受ける権利
 勤労の権利
 公正かつ有利な勤労条件を求める権利
 同等の勤労に対し同等の報酬を受ける権利
 労働時間の合理的な制限と有給休暇を含む休息及び余暇をもつ権利
 労働組合を組織参加する権利

 自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利
 生活保護を受ける権利(失業、疾病、心身障害、配偶者の死亡、老齢その他不可抗力による生活不能の場合は、保障)

 母と子とは、特別の保護及び援助を受ける権利
 児童の社会的保護

 教育を受ける権利、初等教育無償と義務
 教育では人格の完全な発展並びに人権及び基本的自由の尊重の強化
 教育では人類相互間の理解、寛容及び友好関係を増進し、かつ、平和の維持
 親は、子に与える教育の種類を選択する優先的権利

 芸術を鑑賞し、及び科学の進歩とその恩恵とにあずかる権利
 創作から生ずる精神的及び物質的利益を保護される権利

 民主的社会の正当な法律によって定められた制限にのみ服する必要がある
 ただし、国際連合の目的及び原則が人権に優先する


歴史

1789年08月26日 フランス人権宣言(人間の自由と平等、人民主権、言論の自由、三権分立、所有権の神聖)
1919年02月13日 国際連盟委員会において大日本帝国が人種的差別撤廃提案を行うも否決される
1945年06月26日 サンフランシスコにおいて国際連合憲章が調印される
1945年10月24日 国連憲章に基づき国際連合が原加盟国51ヵ国で発足
1948年12月10日 世界人権宣言が第3回国際連合総会で採択
 棄権8(ソヴィエト連邦、ウクライナ、ベラルーシ、ユーゴスラビア、ポーランド、南アフリカ連邦、チェコスロバキア、サウジアラビア)
 南アフリカ連邦の棄権(アパルトヘイト維持のため、現在アパルトヘイトは廃止)
 サウジアラビアの棄権(16条の結婚の権利、および18条の宗教変更の自由に反対)
 ソヴィエト連邦の棄権(ファシズムやナチズムに対する批判を十分に行っていない、13条の移動の自由の保障ができないエレノア・ルーズベルトアメリカ国連代表が指摘)
 欠席2(イエメンとホンジュラス)
1950年 毎年12月10日を世界人権デーと人権週間が第5回国際連合総会で採択
1952年 日本はサンフランシスコ条約にて世界人権宣言の実現に向けた努力を義務を負う
1956年12月18日 日本が国際連合に全会一致の承認でもって80番目の国として加盟
1971年10月25日 第26回国際連合総会2758号決議(アルバニア決議)中華民国(台湾)が脱退、中華人民共和国が国連安保理常任理事国と見なされた。
1991年09月17日 大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国が国際連合に加盟

終わりに

現在の世界において紛争や内乱は、社会主義(共産主義)を標榜する独裁国やイスラム教徒の独裁国で目立つ。これらの地域では、自由と権利が少ない。

日本政府の取り組みは、ここを参考。

日本では、同一労働同一賃金(同等の勤労に対し同等の報酬を受ける権利)の実現が政治課題である。