Jan 17, 2014

お金の歴史-3 紙幣の発明

金や銀のコインの欠点を無くすため、紙のお金、紙幣が発明される。

紙幣はただの紙切れであるから、
紙幣が金や銀のコインと同じ価値があると
人民が信用しないといけない。

そこで、権力者=政府は、人民から金貨と銀貨を回収し、
その代わりに紙幣を配ることになる、
求める者には、いつでも紙幣を金銀と交換することを保証するのだ。

これを、代理貨幣(representative money)あるいは金銀兌換紙幣と呼ぶ。
この体制を金本位制(gold standard)という。

紙幣を使うことで、金銀のコインの欠点の二つを解消できた。

・紙なので重さが軽い。
・少額紙幣で金額を細かく分割することができる。

さらに、廉価の金属でさらに少額のコインを作れた。

紙幣と同時に、銀行業が発展し、
預金通帳という形で数字だけでお金を管理できるようななってきた。
(銀行業についてはこの後、検討する)

代理貨幣には欠点があり、金銀の量より多くの通貨を発行できないのだ。
国の経済活動が活発になると、必要なお金がどんどん増えていき、
金銀が不足してしまうのだ。

また、国と国の貿易の支払いは、
紙幣ではなく金銀で行われたため、
貿易を盛んにすると金の流出が起きてしまい
貧乏になり不景気に成るという国(明治時代の日本)が出たりもした。

金本位制は、19世紀から20世紀中頃まで続いたが、
詳しい歴史は別の書物に譲るとして、
1971年から1973年にかけてニクソン・ショックで
世界の国々は金本位制を完全に止めた。

結局のところ、
通貨の発行量を金銀の量にかかわらず増やすことができる
法令貨幣(fiat money)が作られたのだ。

法令貨幣により、金や銀のコインや代理貨幣の欠点を解消できるようになった。
つまり、
通貨の発行量はいくらでも増やせるのである。

法令貨幣は、金や銀と交換できないので、
人々は「これは信用できるお金だ」と信じているから
利用されているにすぎないのだ。

(もっとも、庶民が代理貨幣を実際に金と交換することは許されていなかったのだが)