「哲学はなんの役に立つのか」と疑問に思った人は多いだろう。
そもそも「哲学とは何なのか」はっきり判らない人も多いだろう。
だから、「哲学なんてちっとも知らないし、いままで知らないままで済まして来れたから、哲学というものは自分の役に立ってないね」となる。
でも、
「哲学はなんの役に立つのか」
とか
「哲学とは何なのか」
とか
こういう疑問を考えること自体が「哲学していること」だとしたら、
実は哲学は身近なものだったということになる。
私は、「考えに考えて結論が出て自分にとって正しい理屈だ、
だけど、万人にとって正しいと言い切れない理屈が哲学」と思う。
哲学者の著作を知識として学ぶことは、
人類の知性がどのように発展してきたかを知る良い機会になる。
昔の哲学者は、その当時の科学水準でその当時の疑問を考えたから、
科学の発展した現代人が読み返すと意味不明・理解不可能な理屈が多い。
どんな考え方が今も残り、人々に大切にされているかを知ることができる。
唐突だが、「職業としての学問」をしているサラリーマン先生は、ここで逃げてしまう。
ここから先の道を進むかどうかは、あなた自身が選ぶことになる。
ここから先は、自分で考え、自分の哲学を決めることになる。
自分で研究する哲学は、道楽である。
自分だけが納得すれば、当初の目的は達したのだ。
あなたが自分の哲学を、他人に知らせたければ、教えてみればいい、そんな程度のものだ。
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