Mar 8, 2012

cold fusion

cold fusion

日本語では、なぜか「常温核融合」と踏み込んで訳したので、
(一般の人の間では)誤解がずっと続いている。
正確な訳は「冷温融合」である。

素直な訳例として、高温超伝導、
High-temperature superconductivity がある。

悪魔の証明

悪魔の証明とは、「ある事実・現象が『全くない』」というような、
それを証明することが非常に困難な命題を証明すること。
「cold fusion がない」は悪魔の証明であることは明白。

「cold fusion」は理論未確定の実験科学なので、
「cold fusion がない」と言うのは科学者として
ふさわしい態度とは言えない。

が、しかし、なぜか、「cold fusion がない」と言う研究者は多かった
その言葉に乗ってはやし立てる、マスコミも多い。
それに乗ってまた騒いだ野次馬。
どっちが、トンデモな人かとっても面白いのである。

なぜこんな風に人の研究を否定するのか
多分、研究予算を分捕るため、
俺の研究が先だということなのだろう。
(つまり、人間の欲望のドラマである)

また、「こんなものが実用化されると
現在のエネルギー産業に革命を起こしてしまうので
妨害される」というこれそ本当かなという陰謀説があったり
周りがとても賑やかである。

実用化されたときの波及効果の全体像が大きすぎてだれも判らない。
すぐ実用化できると勘違いしてしまう頭の弱い人(私もそうだが)も多い。
だからそこにつけ込む詐欺師も集まってくるはず。
実際に詐欺師に見えてしまう人が多い。
見ていて面白い限りである。

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で、自分の立場は、

「cold fusion」は理論未確定であり、フロンティアである。
実に面白い科学の分野である。
また、人間の欲望が絡みつき、また実にドラマチックである。
数少ない科学のフロンティアをどんどん自費で研究して欲しい。

です。

公費での研究は、税金予算の分捕り合戦だから、
過去の権威者たちに負けるのは仕方なし。

お金が必要なら、寄付を募る投資を募る、
ケチが多い日本じゃなくアラブかアメリカか
その他の大富豪に頼むしかない。

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日本語Wikipediaの常温核融合記事
セコイ言い回しやトピックが面白い。

曰く「当時の東京大学学長で原子核物理学者である有馬朗人が「もし常温核融合が真の科学的現象ならば坊主になる」と発言したとされた。」
感想「巨人が負けたら切腹するといって結局しなかった芸能人がいるから、芸能人なみの自虐ジョーク好き学長さんなら、坊主にならなくともでもいいでしょう。」

曰く「1994年になって日本では通商産業省資源エネルギー庁が新水素エネルギー実証試験プロジェクト(NHE)をスタートさせた。これは常温核融合であるかどうかは別として、過剰熱があるならそれを利用しようという意図のもとに行われたプロジェクトである。約30億円が投入され」
感想「税金30億円も使ってたの、、、ウーム」

曰く「いずれにせよ、利用できる新エネルギー源とはなり得ない。」「しかしながら、工業的に利用可能なエネルギー源とはなりえない。」
感想「あーあ、また勇み足の断言文だよね。しかも二回も、せめて一言「今のところ」ぐらいつければいいのにね。」

曰く「その(信頼できる査読付の論文誌)論文出版によって研究の成果が裁定され、研究予算の分配が行われている。」
感想「これが本音だね、人の金(税金)で研究する人は、しょせんその程度の人が多くそういう人ほど声がでかいということか、さみしい限りです。」

曰く「現在でも研究費のかなりの部分は私費でまかなわれている」
感想「私費でまかなうほど魅力があるということか」
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そして、「cold fusion」はまだ基礎の理論が確定していない。
研究者によってまちまちである。
つまり、まだまだ ずっとこのさき 基礎研究が続くことになる。

とくに原子核の核種変換が伴うのであれば
放射線の安全性の確認には、
とてつもなく長い(10年20年はあたりまえ)時間の
実験研究が必要と思うがどうだろう。

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他人の夢に口出ししたくはないけど、税金使うなら口出しさせてもらわざるを得ない、

理論があって水爆もあるけど
素人目にまったく進展の無い熱核融合やレーザ核融合
(もちろん高速増殖炉や核燃料サイクルも含めなければならない)は、
これまでのところ cold fusion を遥かに超えて
お金の面でトンデモない無駄使い。

そして、実用に使えるものが何も出来ていないということで、
今の cold fusion とどっこいどっこいのレベルです。

「税金はもっと別のことに使って欲しい、そもそも、税金集めないでください。」とね。

自費で研究するか自分でスポンサーを見つけることがあたりまえの研究の姿と思います。
税金で研究できると人は、ノーリスクだから、低姿勢じゃなきゃね。

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最後に「cold fusion」サイト(日本語が主)のまとめをします。
(この他にもたくさんありますよ)

2012年3月1日 LENR-CANR.ORG A library of papers about cold fusion
The 17th International Conference on Cold Fusion will be held August 12 17, 2012, in Daejeon, Korea.
が開かれています。これから詳しく見てみます。

2012年3月7日 常温核融合常温核融合 LENR エネルギーの のニュース
ニュースは今もいろいろあるわけで、どれがどれだけ真実か、それを判定することが、私たちの目利き度ですね。
E-catの実用化はまだまだ先ということは確実かな

2012年02月07日 固体核融合 ヘリウム製造装置 Arata Solid Fusion
元気で前向きでよろしい、平成表記には必ず西暦表記をつけてほしい。
ごちゃごちゃしている。

2012年1月15日 素人が知りたい常温核融合
まあなんというか、まだはっきりしないこと、情報を集めて可能性を楽しんでいるサイトです。
楽しむ姿勢はいいね。

常温核融合フロンティア 2011 高橋 亮人
研究者の最新の状況報告、必読ですね。


2008年06月27日 「そんなバカな! 日本で常温核融合に成功?(ascii NEWS)」
おっかなびっくりの記事である。

2008年06月15日 幻影随想 北大の常温核融合ネタについて調べてみたよ
古いブログである、「俺の研究が先だ」が背景にあるの匿名記事ブログ、おもしろいのは、二点
- 2012年02月13までコメント欄で徹底批判(匿名中傷記事であること、「cold fusion」は再現できた反論)されている
- コメント欄で徹底批判をそのまま載せていること(少なくとも科学者の態度が間違っていたと敗北を認めていることかな)

2004年 常温核融合プロジェクト
北海道大学院工学研究科量子エネルギー 水野忠彦 さんの苦難の歴史
これも必読。まさに現代のガレリオです。