石油・石炭・天然ガスの起源つまり由来が
有機起源(太古の動植物の死骸を起源とする)か
無機起源(地下の10km以上下のマントル等に元々あり岩石より軽いので上昇して来る)か
があります。
日本の学校の教科書(つまり文部科学省と東大を頂点とする主流派)の論では、
有機起源説であり、日本の戦勝国であり同盟国のアメリカも有機起源説です。
それに対して、ロシアが無機起源説であり
アメリカもロシアも超大国でありともに産油国であり
石油だけでなく、石炭も天然ガスも豊富に産出しています。
有機起源説のキモは、
(1)太古の生物起源であるから、太古の堆積岩の根源岩の直ぐ上のトラップ構造がある場所でしか石油とれない
(2)したがって、堆積岩が無い深い場所の火山岩の中では石油が取れない
と私は思います。
この二点を主張しないと正当な有機起源説とは言えないと私は思います。
ですが、有機起源説の論者側は、上記の(1),(2)の主張を巧妙に取り下げて来ています。
そして、石油の成分に生物起源のもの(バイオマーカー)があることだけを有機起源説の根拠としています。
以下の資料をみていただけば、有機起源説の論者側が、
どのように理論を組み立て直して来ているかがよく伺えます。
石油天然ガスの起源 ~無機成因説は成り立つか~ 加藤 進 さん
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/0/641/200511_063a.pdf
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ところでこの資料では、「東大話法」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E8%A9%B1%E6%B3%95
が、みごとに展開されております。
さすがですね。
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天動説と地動説があり、今は地動説が正しいということになっております。
はたして何割の人が地動説が正しいことを筋道たてて説明できるでしょうか。
実際、地動説の論拠を正しく説明することはとても難しいことです。
肉眼で見たまま、五感で感じたままでは、天動説が正しく見えるからです。
そして天動説では、従円と周転円という付け足し(アドホック)の理論で
うまく星の動きを説明できます。
でも地動説が正しいのです。
地動説が正しい根拠は、
地球が球体であることがわかったこと、
地球を飛び出して宇宙から見ると地球が小さく太陽が大きいとわかったこと
地動説は、正確な観測事実、太陽と地球は太陽と地球の合計の重心の周りを運動していることを説明できること
などから、地動説が正しいとするべきです。
そして、地動説は天動説よりシンプルな理論です。
シンプルな理論の方が真実に近いことが多いと私は思います。
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有機起源説論者は、従来の有機起源説では考えられない深い場所から
石油・石炭・天然ガスが発見されているこの事実を認めています。
石油・石炭・天然ガスの起源について、
有機起源説と無機起源説についてどちらが正しいのか、
もう有機起源説の論者が論点をぼかして来ていますから、
実はもうどちらでもいいのです。
そして、有機起源説論者をこれ以上責め立てても
無機起源説側は何も利益を得ることはありません。
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これから、大切なことは、石油・石炭・天然ガスの発見法と掘削法です。
改良型の有機起源説でも、もちろん無機起源説なら、
石油・石炭・天然ガスが、地面の下深さ10km以上からなら
どこでも見つかる可能性があります。
特に地殻の薄い海底や、大陸プレート境界は見つかりやすいのです。
従来の堆積盆地で地表近くで簡単に石油・石炭・天然ガスが発見されたのは、
有機起源説で常に説明されている堆積盆地特有のトラップ構造
(石油や天然ガスを通さない膜の役目をする岩石地層)によるものです。
これからは地殻の割れ目や地殻の薄いところを重点的に探査することになります。
つまり日本列島とその周囲の海域が探査場所です。
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掘削技術 : 今の日本にはまだまだ不足感がありますが、
朗報として、
掘削しながら同じ太さのライザー菅をつないで長い管とする技術が
確立しつつあるようです。
私は、トンネル工事のように、円を8分割したパネルを
地下の底で円柱に組み立てるかと思い、
組み立てだげとても難しいと強度維持も難しいと
思いましたが、、、
とうやら技術はもっと進んでいるようです。
http://www.nmri.go.jp/main/etc/kaisetsu/0015.html
http://www.nmri.go.jp/main/publications/paper/pdf/2A/04/00/PNM2A040023-00.pdf
http://www.nmri.go.jp/main/publications/paper/pdf/21/07/03/PNM21070303-00.pdf
などを参考にしてください。
細い管を内側で下ろして行き、一番下でつなぐときに、地底のその場で
管の内側からローラーみたいなもので管の径を伸ばすことで
管を太くして同じ太さの管をどんどんつないで長くできるようです。
掘削技術の残る問題は地下の高熱対策でしょうか、、、
また、発見法つまり探査の技術が必要ですが、
今のところ人工地震による方法しか無い様子です。
深いところを調べるにはその近くまで深いところに
地震計や地震発生装置を設置しなければいけません。
(*)地震発生装置といっても(天然の地震と比べる必要もないぐらい)ごくごく弱い地震です。
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