Aug 17, 2012

道路と渋滞について


道路と渋滞について考えてみた

国土交通省道路局のページ
http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_10b_01.html
より

日本の道路の総延長(平成22年)
道路種別 実延長
高速自動車国道 7,802.6㎞ 0.64%
一般国道 54,981.3㎞ 4.5%
都道府県道 129,366.4㎞ 10%
市町村道 1,018,100.9㎞ 84%
合計 1,210,251.1㎞

データの欠陥点
・林道、農道などは含まれていない。
 (お役所仕事であるからしかたない)

別サイトから
「平成11年度の農道の総延長距離は、181,797km(平成11年)」
http://www.sanson.or.jp/sokuhou/no_786/786-4.html
を見つけた。

したがって

日本の道路の総延長
道路種別 実延長
高速自動車国道 7,802.6㎞ 0.56%
一般国道 54,981.3㎞ 3.94%
都道府県道 129,366.4㎞ 9.2%
農道 181,797.0㎞ 13%
市町村道 1,018,100.9㎞ 73%
合計 1,392,048.2㎞

・車線数が考慮されていない。
  渋滞を考えるには、車線数は重要

車線数を考慮して、総延長を考える
つまり二車線の道路は二倍の距離があるとする

高速自動車国道がほぼ二車線
一般国道の20%が二車線
と推定していいだろう。
すると増える距離の比率は、
1.3[%] (= 0.56+3.94*0.2)
である。

つまり、車線数を考慮しても
総延長は、1.3%しか増えない。
これは、概算する上で無視してもいい数字である。

つまり、日本の道路は車線数を考慮しても
総延長はほぼ、 1,392,048.2㎞
である。

日本の自動車保有台数(平成24年)は、
http://www.airia.or.jp/number/pdf/01_2.pdf
より

乗用車    58,880,553[台] 74%
貨物車    15,014,987[台] 18%
乗合車       226,022[台]  0.28%
特種車     1,645,789[台]  2.0%
二輪車     3,537,591[台]  4.4%
合計      79,304,942[台]

これを道路に並べ走らせると
車間距離が必要になる。
乗用車は、長さ5[m]車間距離は、10[m]とする。
つまり、道路の15[m]が必要である。
貨物車は、長さ10[m]車間距離は、20[m]とする。
つまり、道路の30[m]が必要である。
乗合車は、長さ10[m]車間距離は、20[m]とする。
つまり、道路の30[m]が必要である。
特種車は、長さ10[m]車間距離は、20[m]とする。
つまり、道路の30[m]が必要である。
二輪車は、渋滞と関係がほとんどないので無視する。
すると

58880553*15+(15014987+226022+1645789)*30
 = 1,389,812,235 [m]
 = 1,389,812[km]
 の道路が必要である。

この数字は、日本の道路総延長にほぼ等しいのである。

つまり、今の日本は、
渋滞をあまり起こさず平均速度 30-40[km/毎時]で
走行できる国のハズである。

「ええっ、これは実感と違う」
と思う人が多いだろう。

特に都会や最近発展した市街地の住民には、
いつも慢性的に渋滞していると感じる人が多いと思う。

原因は、
・交差点
・右折をする癖
・信号機の調整
・地域差
である。

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・交差点
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上記の計算は交差点を無視している。

つまり交差点がまったくなければ、
上記の車間距離で平均速度 30-40[km/毎時]で走行しつづけることができる。
交差点があると停止の必要があり、
渋滞の原因となる。

つまり、推測であるが、渋滞しないためには、道路は今の二倍必要である。
あるいは車をもっと小型化するか、車間をつめて走られるようにするかとである。

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・右折をする癖
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右折は渋滞の原因、ガンである。

右折は、対向車線があるので、道路上に停止する。
つまり車の流れをみだす、それも、本線と対向車線の両方である。

駐車場から道路に出るときも右折は、よくない。

渋滞緩和のためなら、主要な道路はすべて右折は禁止にする必要がある。

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・信号機の調整
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すでに計算してわかったように、
日本の道路は少なく車が多いので、
平均速度 30-40[km/毎時]で走行することしかできない。

だから、道路の制限速度と信号機のタイミングを
平均速度 30-40[km/毎時]に合わせて調整することが望ましい。

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・地域差
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日本一車の多い県は、トヨタの本社がある愛知県である。

乗用車    3,936,946[台] 78%
貨物車      785,433[台] 15%
乗合車        9,871[台]  0.19%
特種車       84,401[台]  1.6%
二輪車      193,161[台]  3.8%
合計      5,009,812[台]

すべて道路にならべて走ると
3936946*15+(785433+9871+84401)*30
 = 85,445,340 [m]
 = 85,445[km]
必要であるが、

http://www.pref.aichi.jp/douroiji/road/condition/index.html
より
愛知県内の道路総延長は約49,000km
である。
つまり、
100*49000/85445  = 57%しか道路が無い。

おそらく平均走行そくども、57%以下になると思われる。

つまり、
愛知県の平均走行速度 17 - 22 [km/毎時]
である。自転車並みである。

愛知県は、道路不足が深刻である。
渋滞日本一の県であり、だから事故も多い。

トヨタと県、市の行政は大いに考えるべきことがあるはずである。

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