E-Cat World に紹介されていたので、概要を書きます。
タイトルは、“Theoretical Analysis and Reaction Mechanisms for Experimental Results of Hydrogen Nickel Systems”(理論解析と反応機構、実験結果に対する、水素とニッケルのシステムのダヨ)
です。
Yeong E. Kim 氏 Purdue大学の物理学の教授(韓国系の名前)
John Hadjichristos氏 Defkalion Green Technologies社のチーフ技師
その論文pdfがこちら。
論文の著者たちから、2013年夏、ミズーリ大学で開催されたICCF-18で、この論文を元にしたと思われる発表がされており、そのプレゼン資料がこちら。
プレゼン資料をざっと見たところ、デフカリオンの装置の特徴は、
- ニッケルのパウダーに特殊な細工をして、多孔質にしている
- ハイペリオン装置の表面(?)反応温度は、摂氏354度前後と低い
- ハイペリオン装置から20cm離れて、磁場(0.6 - 1.6 Tesla)を観測
- 水素を利用しており、重水素は利用していない
- ガンマ線がハイペリオン装置の外に出てこないこと
- 反応後 Ni(ニッケル)原子の同位体構成比率が変化する
- ハイペリオン装置のCOP(出力/入力比)は、3.08
既存物理学でよく知られた重水素+重水素の核融合反応や陽子4個の核融合なら、
強力なガンマ線が出るはずだが出ていない。
Yeong E. Kim 教授は、"Boson Cluster-State Nuclear Fusion (BCSNF)"を提唱し、
ニッケル原子の同位体構成比率が変化することは、
本物の核反応であることを示しており、
中性子とニッケルが反応していることを提唱している。
効率が33%以上の発電機でないと、入力電力を上回ることができない。
効率が33%以上の発電機は、とても技術的にもコスト的にも難しい。
ハイペリオン装置は能率がまだ低いといえる。
理想的には、COP 10 以上が欲しい。
デフカリオン社は、現在カナダにあり、この秋にトロント証券市場に上場すると言われているが、まだのようである。
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