Apr 15, 2014

アメリカ海軍が海水から燃料を製造

アメリカ海軍が海水から燃料を製造する技術を開発したそうです。

アメリカ海軍の発表はここ
アメリカの英語ニュースはここ
E-CatWorldの記事はここ

日本でもテキトー翻訳されてニュースになっていますが、
技術的な説明が不足しているので、
なにがなんだか判りません。

ということで、
できるだけ原語のニュースソース、
つまり上記のアメリカ海軍発表を見て下さいね。

で、私の印象は、以下です。

どうやら海水にわずかに含まれる二酸化炭素 CO2 と
海水そのものの主成分 水 H2O から
石油と同等の炭化水素を合成する技術のようです。

なお、海水に含まれる二酸化炭素の割合は、
大気中の二酸化炭素よりずっと大きいとのこと。

二酸化炭素も水も酸素と反応した燃えカスですから、
燃えカスから酸素を分離して、炭化水素にする技術というわけです。

ですから、燃えた時の熱を与えないと、
燃えカスの二酸化炭素と水から酸素を分離することはできません。

つまり、海水だけではだめで、
どこかからエネルギーを調達しないと、
この技術では燃料を製造できないわけです。

でも製造コストは、1ガロン(約3.8リットル)当たり3~6ドル(約300~600円)ですから、
リッターに直すと 79~158円/リッターです。
つまり日本のガソリンの市販価格と大差ありません。
つまりかなり安いということです。

そのエネルギー源は何になるのかまでは、
ニュースには出ていません。
候補は、太陽光、風力、原子力でしょうか。

いずれにしろ、石油が枯渇しても、または高騰しても
太陽光、風力、原子力のエネルギーと海水から
石油を作れるということです。

そしてこの合成石油は、二酸化炭素から作られるので、
地球温暖化論者から使うなといわれる筋合いのない
堂々と使える石油となります。



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