大手メーカーの工場では、生産コストの低下と品質向上を目指して、生産工程が無人化されて行く。
この動きは、第四次産業革命というらしい。
無人化により、日本で作るほうが、低コスト高品質にできるため、これまで低賃金を求めて中国やアジアに広がった工場が日本に戻ってくる。
工場が戻ってきても、工場の組み立て労働者の雇用が、増えるわけではない。無人化が進み、組立担当の工員は減る。ロボットを管理したり調整する人員は、まだ人間のようだが、ロボットを管理、保守するロボットが完成すれば、さらに無人化が進む。
自動車の自動運転や、ドローンによる配達などが実用化されていけば、運転手や配送要員も不要となる。
ロボット化は、既存設備の償却費用や人件費との比較で、徐々にだが確実に進行していくだろう。イーロン・マスク氏の予想などを参考にすれば、ロボット化できる仕事のロボットの置き換え率は、徐々に進行していき、10年で20%、20年で80%ぐらいになるだろうということだ。
労働者は、ロボットに取って代わられないよう、ロボットにはできない技能を身につけなければいけないが、そういう技能の職業は、今より競争が激しくなる。技能が身につかなかった人は、転職できず、失業せざるを得なくなる。
「産めよ増やせよ」の古い考え方のままでは、大量の失業者が出てしまうが、少子高齢化の進む日本では、このまま人口が減ることが、ひょっとすると都合がいい事かもしれない。
当面、ロボットにはできない技能は、対人が必要となる業務だろう、看護師、介護士、保育士、理容師、美容師、医師、弁護士、監視役としての教師、警察、軍人、政治家、スポーツマン、音楽家、経営者、開発者、研究者。
参考記事
「キヤノンは第4次産業革命で絶好のポジションにいる」御手洗会長
イーロン・マスク氏、自動運転車による失業問題は発生しないと予測
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