Jun 27, 2014

FIFAランキングと一次リーグの結果

サッカーの2014ワールドカップの一次リーグの結果とFIFAランキング(2014/6/5時点)の比較表です。

FIFAランキングポイントは、細かい数字(日本なら626点)ですが、100ポイントは誤差の範囲と考えて、ランキング通りに勝負がきまらなかったところには、色をつけました。

コスタリカ、オランダ、ナイジェリア、アメリカ合衆国が躍進し、スペイン、ポルトガル、イタリア、イングランド、ボスニア・ヘルツェゴビナが凋落したという結果です。

日本を含むアジア勢の韓国、イラン、オーストラリアは、FIFAが考えている実力(ランキングポイント)通りの結果でしたので、色は付きませんでした。


FIFAランキング

ポイント 順位 国名
Group-A 1242 3 ブラジル

882 20 メキシコ

903 18 クロアチア

558 56 カメルーン




Group-B 981 15 オランダ

1026 14 チリ

1485 1 スペイン

526 62 オーストラリア




Group-C 1137 8 コロンビア

1064 12 ギリシャ

809 23 コートジボワール

626 46 日本




Group-D 762 28 コスタリカ

1147 7 ウルグアイ

1104 9 イタリア

1090 10 イングランド




Group-E 913 17 フランス

1149 6 スイス

791 26 エクアドル

731 33 ホンジュラス




Group-F 1175 5 アルゼンチン

640 44 ナイジェリア

873 21 ボスニア・ヘルツェゴビナ

641 43 イラン




Group-G 1300 2 ドイツ

1035 13 アメリカ合衆国

1189 4 ポルトガル

704 37 ガーナ




Group-H 1074 11 ベルギー

858 22 アルジェリア

893 19 ロシア

547 58 韓国

Jun 25, 2014

世界レベルのサッカー選手の身長と体重と年齢

サッカーの2014ワールドカップのグループリーグの勝敗が確定しました。

一位でグループリーグを通過したチームの選手の身長と体重を、簡単ですが、分析しました。

この分析方法は、今回グループリーグを一位突破したブラジル、オランダ、コロンビア、コスタリカ、フランス、アルゼンチン、ドイツ、ベルギーの8強国の全選手の身長と体重と年齢データをポジション(GK,DF,MF,FW)と身長別(5cm刻み)に平均したものです。

(分類が面倒なので控え選手も計算に入れていますがより正確には実出場選手のみがよいでしょう)

この分析の目的は、サッカー選手が、身長と体重と年齢という解りやすい尺度で肉体を鍛える目標設定を行うためです。

利用方法は、選手が自分の身長の範囲に合わせてどの程度の体重にまで筋肉をつけなければいけないのか、また活躍できる年齢の何歳ごろなのかということが分かってもらうことです。

選手が、自分のポジション(FW,MF,DF,GK)と身長の範囲(5cm刻み)から、平均体重と標準偏差が求まります。自分の体重を平均体重±標準偏差に納めるようにトレーニングすると世界レベルの筋肉ということです。例えば身長175cmのFW選手ならば、体重は71.8±5.1Kgにするといいということです。日本人は体質的に痩せているので、筋トレをして平均体重まで足腰の筋肉を付けないと世界と一対一で戦えないという意味です。世界に勝つには、平均体重+標準偏差まで足腰の筋肉を付けるといいかもしれません。

標準偏差は分散の平方根のことです。(平均体重-標準偏差)より軽いと偏差値40以下の痩せすぎです。(平均体重+標準偏差)より重いですと偏差値60以上のデブ、ただしサッカー選手なら筋肉デブのはず、です。

もちろん、筋肉だけでサッカーで勝てるワケではありませんが、日本人選手には、身長も体重も足りないのです。20歳をすぎると身長は伸ばせませんが、筋肉を付けることで体重は増やせます。日本人は、スピート、運動量、知能に優れているので、補うとすれば筋肉です。

この分析の計算方法、5cm刻みで平均するという方法は、とても簡単なので、サッカーに興味がある人は、ご自分でヨーロッパや南米の超一流クラブの選手でも計算されると、いいかもしれません。

サッカー世界8強国のポジション身長別の体重と年齢表

ポジション 身長(下限) 身長(上限) 平均体重 標準偏差 BMI 標準偏差 平均年齢 標準偏差 人数
FW 190 194 83 5 22.9 1.3 27.4 0.3 2
FW 185 189 82.1 7.4 23.6 1.9 26 3.7 10
FW 180 184 78.7 5 23.5 1.6 30.5 3.4 10
FW 175 179 71.8 5.1 22.9 1.4 25.5 3.6 12
FW 170 174 70.5 3.4 23.9 1.1 27.5 2.5 4
FW 165 169 59.5 7.5 21.3 2.2 24.3 2.6 2
MF 190 194 82.5 2.5 22.3 0.3 23.8 2.7 2
MF 185 189 80.4 4.3 23.1 1.1 25.5 2.3 12
MF 180 184 73.8 6.1 22.3 1.7 25.9 2.3 11
MF 175 179 72.9 4.3 23.3 1.4 27.1 3.2 24
MF 170 174 68 5.6 23 1.9 28.3 2.4 8
MF 165 169 62.8 3.7 22.7 1 25.3 3.3 4
DF 195 200 92.5 2.5 23.8 0.9 33 3.3 2
DF 190 194 85.8 5.1 23.4 1.3 24.6 2.1 4
DF 185 189 80.2 4.3 22.9 1.2 27.3 3.5 28
DF 180 184 78.4 5.1 23.5 1.6 25.5 5.1 9
DF 175 179 72.3 3.6 23.1 1.2 28.4 3.5 14
DF 170 174 74.3 3.9 25 1.1 27.8 3.2 6
GK 195 200 91 0 23.2 0 22 0 1
GK 190 194 88.1 3.5 23.9 1.2 30.4 5.4 7
GK 185 189 82.7 6.1 23.6 1.7 28.6 3.2 9
GK 180 184 79.4 5 23.7 1.2 29.4 3.2 5
GK 175 179 79.5 0.5 25.2 0.3 33.4 1.3 2


FWでは、185cm-190cm(10人) と 175cm-179cm(12人)
MFでも、185cm-190cm(12人) と 175cm-179cm(24人)
DFでも、185cm-190cm(28人) と 175cm-179cm(14人)
に人数ピークがあります。

これは、特にFWは、大型選手と小型選手を同数混ぜたチームにすることが、
チームの戦闘力を高める鉄則であることを物語ります。
MFは、大型選手が少ないです。またDFは小型選手が少ないです。

以下は、日本代表選手の身長と体重(ポジション別、身長順)です。
名前 ポジション 身長 体重 BMI 年齢 年齢数 クラブ
大迫 勇也 FW 182 73 22.04 24歳0ヶ月 24 ケルン (ドイツ)
本田 圭佑 FW 182 76 22.94 27歳11ヶ月 27.92 ミラン (イタリア)
柿谷 曜一朗 FW 176 68 21.95 24歳5ヶ月 24.42 セレッソ大阪 (日本)
岡崎 慎司 FW 174 76 25.1 28歳1ヶ月 28.08 マインツ (ドイツ)
清武 弘嗣 FW 172 63 21.3 24歳6ヶ月 24.5 ニュルンベルク (ドイツ)
香川 真司 FW 172 63 21.3 25歳2ヶ月 25.17 マンチェスター・ユナイテッド (イングランド)
大久保 嘉人 FW 170 73 25.26 32歳0ヶ月 32 川崎フロンターレ (日本)
斎藤 学 FW 169 68 23.81 24歳2ヶ月 24.17 横浜マリノス (日本)
長谷部 誠 MF 179 65 20.29 30歳4ヶ月 30.33 フランクフルト (ドイツ)
遠藤 保仁 MF 177 75 23.94 34歳4ヶ月 34.33 ガンバ大阪 (日本)
青山 敏弘 MF 174 73 24.11 28歳3ヶ月 28.25 サンフレッチェ広島 (日本)
山口 蛍 MF 173 72 24.06 23歳8ヶ月 23.67 セレッソ大阪 (日本)
吉田 麻也 DF 188 78 22.07 25歳9ヶ月 25.75 サウサンプトン (イングランド)
酒井 宏樹 DF 185 70 20.45 24歳1ヶ月 24.08 ハノーファー (ドイツ)
森重 真人 DF 183 76 22.69 27歳0ヶ月 27 FC東京 (日本)
伊野波 雅彦 DF 178 74 23.36 28歳9ヶ月 28.75 ジュビロ磐田 (日本)
今野 泰幸 DF 177 73 23.3 31歳4ヶ月 31.33 ガンバ大阪 (日本)
内田 篤人 DF 175 62 20.24 26歳2ヶ月 26.17 シャルケ (ドイツ)
酒井 高徳 DF 175 74 24.16 23歳2ヶ月 23.17 シュトゥットガルト (ドイツ)
長友 佑都 DF 170 68 23.53 27歳8ヶ月 27.67 インテル (イタリア)
権田 修一 GK 187 85 24.31 25歳3ヶ月 25.25 FC東京 (日本)
川島 永嗣 GK 185 82 23.96 31歳2ヶ月 31.17 スタンダール・リエージュ (ベルギー)
西川 周作 GK 183 81 24.19 27歳11ヶ月 27.92 浦和レッズ (日本)

黄色が強いほど世界8強より軽いこと(偏差値40以下)を意味する

今回の世界8強国選手と日本人選手と韓国選手のデータをグラフ化してみました(以下クリックで拡大)。



以下は素人の独り言です。

韓国をグラフに入れた理由は、今回の韓国は平均身長がドイツ並に高かったからです。
韓国は身長の高い選手を揃えましたが、一次リーグ最下位で敗退です。韓国の身長体重を綿密に見ると、特にFW、身長はあっても体重がない、つまり筋力が無く、攻撃にパワーが無いことがわかります。だから得点も少なかったわけです。アジア人は背が高くなると筋力が弱いケースが多いのです、背が高くても筋トレをしないと世界では通用しないということです。


世界の表と日本代表選手の身長と体重を比べると、主力選手の体重が軽い(日本人選手の表で黄色が強いほど軽い)ことがわかります。また今回のワールドカップの日本代表からは軽い選手ほど試合に出場している気がします。

また、日本新選手は、体重の軽い選手ほど海外クラブ所属であり、体重の重い選手ほど日本のクラブ所属です。海外クラブ所属の日本人選手は、体重が軽い理由は何なのでしょうか。外国の食事が体に合わないのでしょうか、練習が厳しくて食事も喉を通らないのでしょうか、それとも言葉の壁でレストランで注文できないのでしょうか。日本のクラブ所属の選手は体重が重いのですが、これは本当に足腰の筋肉で重いのでしょうか。

日本人は体質上、ヘタに鍛えると痩せて体重が減ります。世界クラスでは、パワーとスタミナの両立が求められているはずです。日本選手はスポーツ科学的に筋トレをしてパワーとスタミナをつけないと、外国選手に太刀打ちできないことになります。

FWの若手選手と長身のDF選手の体重が軽いこととが、過去四年間の準備不足を示しているかと思えてきますし、得点力不足と後半の失点の遠因かとも思います。

そしてパワーをかけ続けるスタミナがあれば、物理の運動法則として加速し続けることができるので、走力のスピードにつながります、そうすれば必殺のカウンター攻撃という武器を手に入れることができます。

ところで身長は、10代にしか伸びませんから、10代のサッカー選手は身長を伸ばすことを肉体作りの中心におくことになります。20代以後は、筋肉をつけ瞬発力とスタミナをつけることが中心になります。

選手は、スポーツ医学・科学の助けを借りることです。知識がなく根性だけでは、生まれつき体の大きな外国選手に日本人が筋力で追い付くことはできないと思います。また、日本人は、もともと筋肉がつきにくい体質、今回の韓国は長身そろいだが体重は軽いが示している、なので、スポーツ科学で立証された方法で確実に筋肉をつけなければいけませんね。

意外と見落としがちになることが、関節の可動範囲を伸ばすストレッチ運動です。関節の可動範囲が広がると同じ筋力でも力を出せる範囲が広くなるので、早く走れますし、多くのテクニックをマスターできることになります。

ワールドカップに出場できる平均年齢は、20代後半です。30歳を過ぎて活躍することは、肉体の衰えあるいは怪我によりとても難しいこともデータが示しています。

20代前半の選手は4年後を目指していくことになります。
10代後半の選手は8年後を目指していくことになります。
10代前半の選手は12年後を目指していくことになります。