Feb 7, 2021

自動車の実燃費

自家用車の実燃費について、詳細で良質な記事があったので紹介。

ヤリス、フィット…人気車たちの120km/hでの燃費は?? 禁断の超高速燃費テストを実施

考察

ハイブリッド方式で、最も優れている燃費(=環境性能)は、トヨタ。次はホンダ、ニッサンと続く。ドイツ車は市街地走行でも高速走行でも好燃費を目指していない。

大学生レベルの機械工学・電力工学・電子工学・力学・熱力学・流体力学・電磁気学・燃焼化学・電気化学を知っていれば、各社のハイブリッドの方式の比較結果の理由がわかるだろう。

重要なポイントは、市街地走行と高速道路走行では違うということだ。

市街地走行で最も燃費が良いのは、国産の小型車ハイブリッドであり、ドイツ車は燃費が劣る。

高速道路で最も燃費が良いのは、どの車でも、80[km/h]での巡航である。80[km/h]から100[km/h]になると 5%から20%燃費が低下する。この低下率の幅は、車体の形状が第一の原因である。流線形で背の低い車ほど好燃費である。高速道路で燃費が悪くなる理由は、高速走行の空気抵抗が、速度の二乗に比例するため。高校の教科書で記載されている「空気抵抗は速度に比例する」は市街地走行の低速域での話。

100[km/h]から120[km/h]になると 10%から30%燃費が低下する。面白い事に、120[km/h]になるとどの車もほぼ同じ燃費(13.7 - 16.7[km/l])になる。理由は、速度が120[km/h]まで上がると、車体の形状よりも全方投影面積で空気抵抗が決まるようになるためだろう。

好燃費で高速走行をするのであれば、エンジンの出力を直接タイヤに伝えられる方式(トヨタ方式とホンダの一部方式)が有利になる。




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