Googleなどでキーワード検索をして
Wikipediaの記事が見つかり記事内容を確認する。
ごく普通の行為であるが、この日常に慣れてしまうと
些細な注意事項を忘れてしまうことが多い。
「Wikipediaは百科事典である」このことを忘れてしまう。
百科事典の記事は、二番目・三番目、さらにその後の情報である。
百科事典には、その分野の専門家なら常識であることが、
ある人物の視点で整理して書かれている。
一定水準の内容の正確さはあるが、
人間のすることなので、
完全に客観的に書くことは難しい。
両論併記は、百科事典のスタイルとしては、
なじまないことが多く
記事作成者も記事のレフリーも
両論併記は好まないだろう。
「Wikipediaに限らず情報とは偏ったもの」このことを忘れてしまう。
Wikipediaの百科事典としてよいものにするという意志は
とても良いことで、賞賛されることである。
が、そうであるからには、内容は、どうしても古い情報となる。
「Wikipediaは古い情報」このことを忘れてしまう。
もう少し詳しく見てみよう。
最近のWikipediaでは、記事ページの編集は、段落ごとにできてしまう。
しかし、時刻は記事ページ最後にしかついていない。
ページの最後に出ている更新時刻は、ページ全体としての時刻と思われる。
したがって段落の更新時刻が不明であり、段落の時刻精度がない状態である。
これは電子化されたシステムとしては、ちょっとだけ不誠実な態度かもしれない。
紙の本の百科事典なら、本自体が古くなるし
出版時の日付があるので、古い情報であることは、すぐわかる。
インターネットの百科事典 Wikipedia では、
だれでもいつでも編集できるため、
一見新しい気がするが、実は古い。
百科事典として「独自研究を掲載しない」とか
「中立的観点」を保つとか「検証可能性」という
立場を持つように努めれば努めるほど、
古くならざるを得ない。
最悪の事態は、多様性の排除に向かうことである。
「Wikipediaに多様性を期待してはいけない」このことを忘れてしまう。
最後に
「Wikipediaに記事を投稿する場合は慎重に」このことを忘れてしまう。
Wikipediaに記事を投稿しても、これまで説明したような理由から
あなたの記事が載せてもらえることは以外に少ないだろう。
そんな時間は、他の事につかった方が楽しいと思う。
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