著作権についてまとめる
まず、日本語の「著作権」という言葉は、
英語の「Copyright」 の直訳ではない。
「Copyright」は、直訳すると「複製権」である。
訳が直訳でないことをしっかり認識しておかないと、
世界での「Copyright」 と日本で「著作権」の
意味のずれがあることが判らなくなるのではないか。
「国際著作権法学会」という日本語の名称も
フランス語で
「Association Litteraire et Artistique Internationale」(ALAI)
英語で「International Literary and Artistic Association」
直訳すれば、 「国際文学と芸術の協会」である。
ALAIのサイト
http://www.alai.org/index-a.php?sm=0
からの引用だが、
「ALAIは、ビクトル・ユーゴー(Victor Hugo)を名誉会長としてり1878にパリで設立。
ALAIの主な目標は文学と芸術の「複製権」の保護を目的する国際協定の創造でした。
8年後の、1886年9月9日に、非常に有名なベルヌ条約は作成されました。」
とある。
日本では、ベルヌ条約を
「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」と訳しているが、
英語は、「the Berne Convention for the Protection of Literary and Artistic Works」であり
直訳は「文学と芸術の業績(作品)の保護についてのベルヌ条約」
である。
ビジネスにおける著作権のポイントは、
・著作権権利期限異常な長さ
(著作者の死後50年もあること)
・成立要件のゆるさ
(著作物を創作した時点で著作権が発生する無方式主義)
・範囲のあいまいさ
(たとえば、歌詞や小説の部分引用は、どこまでが複製にあたるのか)
・権利団体の複雑さ
(権利があればお金が出てくる、お金が絡めば複数の人間が集まり団体を作り複雑化する)
である。
範囲のあいまいさと権利団体の複雑さにより
自分で自分の首を絞めている状況は、
「Twitterで歌詞をつぶやいたら、JASRACの利用料が発生する by JASRAC菅原常務理事」
という主張である。
たとえば、ここで私がこんな歌をつくる。
音は、全部ドで4部音符で歌詞は次、
「それでも歌詞をつぶやく前にJASRACに出かけないと」
これでもう皆さんは、この歌詞を真似した言葉は私の許可がないと使えない。
そんな馬鹿なことありますか。
ということで、「君子危うきに近寄らず」の方針が
著作権とのかかわり方と心得るべし。
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