本多静六教授の「わが処世の秘訣」より抽出整理した項目
本多静六(1866-1952 東京帝国大学教授、日本最初の林学博士、投資家、資産家、慈善家)
●人間の幸福とは
幸福 = 肉体の健康 × 精神の健康
肉体の健康 = 適度に清潔 × 美味しく適量の食事 × 運動を楽しむ
精神の健康 = 快活 = 安心(= 必要十分な財産 + 徐々に増える収入) × 人から愛される
人間は、束縛状態から、自立し、独立という自由を目指す
束縛 = 人の世話になること(子供は親に養育される、貧する者は生活保護を受ける)
自立 = 自分の勤労収入で生活できること(半自由)
独立 = 自分の財産だけで生活できること(真の自由)
努力できることそのものが幸福である(人生の最大幸福はその職業の道楽化にある)
(職業道楽の愉快さ >>> 名誉 > 富 > 美衣美食)
●考え方と行動の基本
正直(公正である、依怙贔屓しない、自分の不正は公開、正義の秘密は守る)
人に優しい(快活、怒らない、人を善意に解釈し欠点・悪口を言わず考え直すように勧める)
強欲を慎む(見栄を捨てる、嫉妬しない、盗みをしない、親の財産に頼らない、欲望は自分の努力で満たす)
仕事の道楽化(できることを懸命に楽しく努力する、まず家族のために次に世の中のために)
複利で財産を増やす(収入の一定割合を大好きな世界の優良企業の株式に投資しそのまま保持する)
●落とし穴に陥らない
過労(休息と睡眠を確保、自惚れ・慢心・短気・心配・恐怖を慎む、計画し希望を持って忍耐自制する)
退屈(日常は繰り返しである、退屈を感じたら読書・鑑賞・旅行を適量だけ楽しむ、日常の改善を工夫する)
羨望(羨望・嫉妬が目を曇らせ悪事の元となる、自分を知り実力をつけることが大切)
被害妄想(暇な金持ちは被害妄想に罹り神経質で疑い深くなりやすい、自分の仕事に集中せよ)
執着(過度の執着は視野狭窄・偏狭となり能率が落ちる、仕事は時間で区切り、趣味・旅行・運動で気分を転換する)
●努力する人生
仕事を道楽として楽しむ工夫をせよ(より容易に、より速く、より安く、より良い物、より並行して)
学問(暗唱暗記・問題演習・実技練習・習慣化、初めの苦しくともついには道楽になる)
人の嫌がる仕事や人の困難とする仕事をやる
徹頭徹尾自分の努力と責任でやる覚悟
●病気にかからない方法
常に心を快活に保つ(すべて善意に解釈)
自分より不仕合せな人がいるから、まだ仕合せだと感謝し陽気になる
努力すればなんにでもなれるから、快活になれる
いかに不仕合せでも死んだ人に思い比べればまし
悲嘆するより最悪を覚悟する
奪われれば笑うことで取り戻せる(奪われるほど立派になったことに感謝、慢心を戒め謙虚になれる、貴重品を持たずに済む)
悪口が聞こえたら(天に口なし、天は人をもって注意して下さるからありがたい)
人に威張られたとき(他人のつまらぬ話を聞くときほど、成功への基礎、これを辛抱できてこそ望みがかなう)
人が邪魔をするとき(艱難汝を玉にす、自分を大成させるために天が邪魔をさせる)
貧乏な家に生まれた(親にたよらずとも済むという大切な成功の素であると感謝)
残酷な目に遭った(天の試練と思ってこれに耐える)
成年にもっとも残すべき遺産は何ぞや、貧乏これなり(ガーフィールド合衆国大統領)
人は憂患に生き、安楽に死す(孟子)
艱難困苦は反省努力の元で結果として新しく生まれ変われる
安楽は放逸頽廃の元で、死に近づく
遠慮、やせ我慢、負け惜しみ、虚偽、きまりが悪い、臆病を捨てる
知らない事迷うことは人に聞く
貧すれば負担が軽くなったと感謝
富めば思うがままに有益に金が使えると感謝
何事も面白く(本を読めば面白い、人が来れば面白い、出かければ面白い)
仕事の苦難が大きければ克服の満足も大きい
疲れた時は寝る、どこでも短時間でも深く寝る
偏りのない粗食が健康を保つ
血液の循環を良くする(体操する、体をさするこする)
専心その業に励めば不平や怒りは消えてしまい病気も寄り付かない
普段から病気に罹らないよう心掛ける
病気は気の持ちようで良くも悪くもなる(休息を与えられたと感謝、体の自然治癒力を信じる)
病気の罹り始めのうちに直す(風邪の時は保温、下痢の時は断食、怪我の時は安静)
●財産の増やし方
月給の八割だけで生活する
子供は計画的に産む
自宅は、自分の家族の必要分の広さに留める
月給の二割は利回りのよい世界の優良企業の株式投資に回す
賞与・臨時収入も株式投資に回す
投資の配当をそのまま再投資すれば複利で財産が増える
投資した財産はゆっくりと増えていく、(5年、10年と)時節を待つ覚悟がいる。
株式投資は優良企業数社への長期投資のみとする、短期売買はしない。
優良企業であり続ける限り売却する必要は一切無い。
やがて配当が月給の八割を超えたら、
配当の八割は再投資するが、超えた分は、交遊と慈善に使う。
不動産(土地・家屋・山林)投資やその他の投資は、本業でない限りしない。
自ら築いた財産を持たない経済学者・評論家の話は信用してはならない。
●財産の使い方
財産は貯蓄と投資で増やしてから使う。
物質的享楽はほどほどに(美衣は浪費の元、美食は病気の元、やがて飽きて不快で物悲しい)
精神的享楽を求める(慈善は自分も人も幸福にする)
賭け事(ギャンブル・競馬・競輪・競艇・パチンコ・宝くじ・相場投機・その他)はしない
節約家から始め資産家を目指す、吝嗇家と浪費家にはなるな
世間は吝嗇家と節約家の違いは判らないので気にしないこと
吝嗇家:出すべきものを出さない、義理を欠いてもまで欲張る人
節約家:出すべきものを出す、義理も相応にする、自分に対しては克己節制し質素簡易な生活をする人
浪費家:身の程を超えて気前がいいが、お金を増やせないので、哀れ意気地なしの馬鹿な貧乏で終わる人
資産家:節約をするので始めは吝嗇と罵られても、後には気前がいいと言われ裕福で終わる人
貧乏は悪:自分が苦しい、義理を欠く、人に迷惑、嘘をつきやすい、盗みをしがち、信用がない
財産が増えるは善:夢を描ける、面白い、勇気が出る、正直になる、成功しやすい
物に奢れば貧弱、心に奢れば愚鈍となる
給与生活者で貯蓄をせず贅沢をする者は、早晩かならず収賄などの悪事を働く。
●金の貸し借り
金の貸し借りは全て銀行を通せ
銀行から借りれない人は信用(返済)できない人であるから個人が貸せるはずもない
友人・親族に貸さない、友人・親族から借りない(心を鬼にすること、気の毒は先にやること)
金の貸し借りをすれば、それは友人・親族でなくただの知人に格下げされた者
愚者・悪人を知れ:間違い、努力不足を指摘されると、不人情と憤慨し狂暴に暴れる
万一貸して欲しいと頼まれた場合は、銀行が貸さない話を聞いて同情し慰め、僅かの額を熨斗をつけて渡し帰らせる
病気、事故、天災の場合は、見舞金を渡せ
借金の保証人は全て丁寧に断れ、本来元借り手が担保を用意すべきものだ。
万一やむを得ず保証人となるときは、今後何年間何円までと制限(最低保証)を付けること。
毎月金を出す予約をしてはならない、必ず事前に全額を用意せよ。
生涯入る会費は、20年分の一括払いで生涯会員となるべき。
いかなる場合も、身分不相応な出資をしない。
「うまい話」には用心。
自腹を切らない人は信用ならない。
信用は無限の財産である。
友人・親族から借りた金は銀行から借りた金と同じように期日までに利子をつけて必ず返済せよ。
万一返済ができないときは、すぐ連絡し対策を相談せよ。
●進路の選び方
虚栄心を捨てる(大学に行かずともよい)
進路は本人の好きな路へ(幼少期は親・教師・先輩と相談して決める)
普通の頭脳を有する者は職業教育に進む(農工業、小売業、事務員、職工に就く)
頭脳が劣るが体格の良い物は筋肉労働に進む
学業優秀な者は大学等へ進学せよ
特殊な技量技芸のある者はその道に進む
誰でも職業に従事しながらの自分の修養努力が必要
子供に家業を継がせる場合
家業の遣り甲斐と誇りを子供伝え家業を栄させること
家業のためになる学問を幼少期から教えること
大富豪の子弟の場合
遠大な職業・学科を選ばせ海外留学させること
性格は、仕事によって長所(向き)にも短所(不向き)にもなる
短気:向き:迅速果敢な仕事、不向き:交際や機嫌取りの仕事
陰気:向き:詩人・歌人、不向き:政治家
偉人の伝記を読み進路の参考にする
●仕事で成功するには
他人の成功を喜ぶ人は成功すべき人
成功しようと思えば、まず身近な人を成功させてあげる
勤労貯蓄=縁の下の力持ち(功・手柄は人に譲り、責は自分で負う)をする
勤労貯蓄は忘れたころに大きくなって戻ってくるから徳用な近道
商売の世渡り術(正当な報酬・技術料をどう得るか、広告宣伝の書き方仕方)を学ぶ
権謀術数・才知・利口者・やり手では大成功はできない、のろま・馬鹿正直が最後に成功する
計画する:まず首尾一貫しただいたいの骨組みを作り仕事を分割する
その日の目標を決める
全力を一事に集中する
時間内に終わらせる
知らない事わからない事はごまかさず調べたり人に聞く
ながら仕事と億劫がり仕事は禁物
物を粗末・無駄にしない、公私の区別をつける
仕事は先へ先へとこなし用事を後に残さない(特に出張)
お金に関することはレシートを残しその日のうちに正確に記録する
余った時間があれば次の仕事の準備をする
研究・入試では容易な問題から片づけ困難な問題に時間をかける
本業以外のことを知る好機があれば、見聞し調査し要点を覚える
手帳・ノート・スマホを利用して、カレンダー、用事、会計、日記、資料、アイデアを記録する
アイデア(=インスピレーション、勘)を記録し、後日に検討・評価する
気になる知識・情報を分類・整理しておく
安請け合いしない、重要な問題は二日以上に渡り三度考えてから回答する。
善であること、自分にできること、自分のすべきこと、だいだいの組み立てができていることならば請ける。
請けたことの途中経過はこまめに連絡する。
一度引き受けたことは、些細な事ほど親切確実にする。
どんな利益・成功でも自分一人で独占しないで分配する。
時間を節約する:面会人には、直ちに会う。忙しいときは面会時間を区切る。
仕事の成功者の伝記を読む
●会議で成功するには
自分の頼み事が断られても、不平を言わず、「考えが未熟だったので再考します」と礼を言う。
自分の提案が三度目までに受け入れなければ、反省し再考する。
軽率に話しすぎない。
人の説になるべく賛成する、足りない点は補足する。
もし、反対・批評する場合は、代案・改良案を添える。
相手の立場から相手の意見を理解し自説と比較する。
自説が誤っていれば潔く降参し、自説を改新する。
●事業で成功するには
好景気と不景気、インフレとデフレも永久に続くことは無い、時節が来れば反対になる
順境のとき:勇猛邁進する、逆境に備えて蓄えておく
逆境のとき:時節を待つ、焦らない、蓄えを投資する、知識を養い修養工夫し実力を蓄える
●人から愛されるには
愛されようと思えば、人を愛さなければならない
他人の長所と美点を賞揚し、短所・欠点をあげたり秘密を言いふらさない
人の非が見え長所が見えないときは、自分の心が曇っているとき
世の中には悪人もいるのでバカ正直に人を責めれば恨みを買う
陰で人の善行を褒めること(自分の善行を宣伝していることになる)
他人の善を喜ぶ人は真の善人
偏屈・強情・意地悪根性を改める
批判を素直に聞き入れ間違いを正す
陽気に愉快に生きる
罪や過ちはその境遇から仕方なしに犯すもの
(余程の賢人のみが悲惨な不遇に耐え得る)
(人の立場・状況を理解しその行動を取らざるを得なかったことに同情する)
人の顔がそれぞれ違うように、人の心はそれぞれ違う、反対者は必ずいる
敵国外患なき者は国恒に亡ぶ(敵がいないと努力精進せず自ら倒れる)
●長・老となったら
老若男女問わず平等であり、尊敬すべき点があると心得る
出世は世間のお陰と心得て感謝する
適切な謙遜をして反感を買わない
地位や看板を鼻にかけない、人を見下さない
長・老となったら小言を言って批判してくれる家族・友人がいなくなる
無意識(疲れ・怠惰)に発する小言や批判が多くなっていないか自己確認する
小言は褒めが八分、注意(もっと良くする方法を考えなさい)が二分とする
知識・経験をひけらかさず、下の者に努力・工夫・立案させる
反対があることを認め、反対者を歓迎し抱え入れ内部で競争させる策を練る
部下には柔らかく笑みをたたえた表情で接し、ユーモアのある言葉をかける。
部下の名前はすべて覚え、名前で呼ぶ。
仕事は、内容と過去のやり方を説明し、品質・納期・コストを指定して、計画・腹案を出させる。
部下の計画・腹案に納得できれば、信頼して仕事を任せる。
部下が近づいたらすぐ自分の仕事を中断して、目を合わせて部下の話を聞く。
部下の提案の良いところだけを褒めて取り入れる。
部下の提案の弱点は批評せず、ただ「このままでは取り入れしない」と言い、改善工夫を促す。
部下との約束・時期を守る、状況が変わればすぐ連絡する。
公平な上司としてふるまう。
上司は恋愛を職場に持ち込まない。
上司は勇気胆力が必要である。
部下の長所を知り褒める、もし間違えれば丹念に指導する。
部下は適材適所で用いる。
部下たちの性格とその成長を観察し記録する。
部下相互の和を図り、特に仲の悪い部下同士について配慮する。
部下に他の部下の様子を尋ねる。
部下は仕事の成果・結果で評価する、能率や仕事ぶりでは評価しない。
部下の仕事に創意工夫があれば部下の名で発表する。
「研究・読書・思索も報告書を出せば立派な仕事」と説明しておく。
誰でも失敗をする、「過ちて改めざる、是を過ちという」を説明しておく。
「些細なことでも公私の区別が大切」と説明しておく。
向上への道を進むこと、立派な集団と他から認められることが目標と説明しておく。
「任せた仕事の責任は上司である自分が負う」と説明しておく。
失敗した部下には反省の時間を与え、落ち着いたころ合いに始末書(失敗の内容、原因、対策)を提出させる。
部下が反省してから忠告する。
部下の生活・家族を気にする。
●腹が立ったら
落ち着く、声に出さない、顔に出さない、文字にしない
自分の落ち度、誠意不足を探すと怒りも収まる
相手の立場で考えてみると納得でき怒りも消える
憤りが収まらないときは、仕事の成果の改良で見せつける
●良友を得る
以下の三条件を満たす人物が良友
・その性質が純良誠実であること
・何事か自分より優れた点のある人物であること
・責任観念の強い、実行的な人
本多静六教授の真の友人は学生時代に遭った二人
どんな人とも長所だけで交われば悪友なし
友人知人には悪い境遇に入らないよう忠告する
すでに悪い境遇にいる人には本人の長所を指摘し正義の勇気を引き出す
他人に忠実でない人は自己に対しても不忠実である
●人付き合い
求められない限り、自分の知識・経験を開陳しない。
自分の手柄話、自慢話を控える。
遠慮は二度までとする。(ただし、収賄や自分の害になることはきっぱりと断る)
嘘、偽り、ごまかしをしない。
世を害する言葉、迷惑をかける話、嫌われる言葉、傷つける言葉、失望させる言葉を発しない。
他人の落ち度、プライベートな噂話を慎む。
自分の欲するとろこ好むところ(金品や地位かも)のみ人に施す、好まざるところは施さない。
客は金より手間をかけてもてなす(借金をせず、ある物を分け合ってもてなす)
特別に招待する行事(結婚式・葬式など)だけは料理屋から取り寄せる
お礼・お見舞い・慶弔は思いついたときに実行する、特に連絡は直ぐする
家庭生活と社交には形式を捨て心を込める
季節の訪問は控える、病気や不幸には駆けつける
金持ちの友の家は招待されたら出かける、貧しい友の家は手助けに出かける
盆暮れのつけ届は控えて、平時に質素なお福分けをする
物をもらったら味わってから礼状を返す、通常は返し物はしない
先輩知友には時々連絡しておくが、一身上のことは一切頼まない。
先輩・成功者の短所・欠点は不問にしてその長所と貴重な経験を尊敬し知るべし。
自分の修養ができないと人から引き立てられることは無い
●質実簡素な生活
寝床の上げ下げ、身の回りの整理整頓は自分で行う
●結婚相手を見初める
容姿のみで結婚してはいけない、考え・言葉・行動・財産を吟味すること
配偶者にも何かの欠点がある、その欠点を受け入れる覚悟が必要
欠点に不平を言うのではなく二人で懸命に親切に改善に努めると約束すること
家庭は平和であることを約束すること
意見の不一致の場合二度まで議論でき、三度目はくじ引きで決める
喧嘩したら自分の反省点を謝り当日の内に仲直りすること
●子育て
能力を褒めて、のちに方法を指導する
性格の特徴の長所を褒めて、長所の生かし方を説明する
子・弟・妹・弟子に対してだけ相手の欠点を指摘してもよい
済んだこと、過ぎ去ったことは叱らない、ただその先(次回)について要望する。
叱る場合は、出来る限り一対一で、まず長所を褒める、反省してから改善すべき点を言う
●社会公共の問題
自分が正しい新しいと信じる意見は遠慮なく発表する(ただし他人を批判しないこと)
自分の利害得失のみを打算して社会問題に無関心となるのは卑怯で不忠実
政治家でない限り政治運動をする必要は無い
人助けの役が回ってきたら本業を妨げない範囲で行う
慈善事業には、金は出すが口も名前も出さない(陰徳を積む)
●宗教へのかかわり方
信心は余徳でやれ
信仰は商売にしない(無償・自弁)
●人間としての完成形、品性高尚を目指す
正直、清廉潔白、公平、約束を守る
仁愛、親切、温容
正義、克己
礼儀、雅量、謙譲
悪癖を直すには細心の工夫と勇気を要する
自らの人相を鏡で確認せよ
悪癖例
地位・年収・順番にこだわる
傲慢不遜、お高く気取る
資金不足の弱音を吐く意気地なし
意地悪の僻み根性
人を疑う、妬む、人の落ち目を喜ぶ
慢心、怠惰、名利
悪魔の四誘惑(誰でもするから、たった一度だけ、これしきのこと、まだ前途が長いから)に打ち克つ
弛まず怠らず勉励し、いかなる圧政困苦にも耐え忍び、独立の境地へ進む
清濁併せのみ濁水を徐々に清水とする。
来る者拒まず包容し、改善し自分に同化させる。
強情者、意地悪には関わらず喧嘩しない。
進路に障害があれば、しばし止まり力を蓄えて、正しい進路を取り直す。
いかなる境遇にも適応し自ら安住する覚悟。
●遺言の残し方
毎年年末に遺言状に遺産分配を書き、家族に知らせる
●出てきた偉人
ディオゲネス
太閤秀吉
桂太郎 総理大臣、陸軍大将、公爵。
渋沢栄一 > 安田善次郎
ロイド・ジョージ 英国
ラムゼー・マクドナルド 英国
ノースクリップ 新聞 英国
アリスチード・ブリアン フランス
マサリック チェコスロバキア
フランクリン 電気
エジソン USA
フォード USA
カーネギー USA
服部金太郎 時計
大川平三郎 王子製紙
斎藤実 総理大臣
後藤新平 総理大臣
高橋是清 総理大臣
鈴木 貫太郎 総理大臣