脱炭素への日本の希望
脱炭素とは、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料を燃やさないこと。
化石燃料を燃やさないなら、科学的に考えれば、太陽光・風力・水力といった再生可能エネルギーを使うか、原子力(核分裂の原子炉)を使うかのどちらかとなる。
再生可能エネルギーの長所は、いまや最もコストの安いしかも危険が少ない発電方法であること、この先1,000年でも10,000年でも尽きることなく使える方法であること。
再生可能エネルギーの欠点は、雲任せ風任せであるから収穫できるエネルギー量が変動することである。この変動を平均化しないと、人間社会の活動が安定的にが成立しない。
解決方法は、エネルギー=電力を蓄えることである。
大型・巨大な電池や、電力エネルギーから、水素や合成ガソリン(それに近いもの)を作る技術が求められる。
電池では、リチウムや希少金属(レアメタル)資源の枯渇が危惧されており、古くなった電池から効率よくリチウムなどを回収する技術が求められる。
希望1 イオン伝導体を分離膜としたリチウム回収法で回収速度を飛躍的に向上 - 従来の200倍の回収速度を実現、実規模リチウム回収プラントの設計検討が可能に -
希望2 トヨタと発電会社「JERA」がタッグ 将来の電気代が安くなるかもしれない?!新たな取り組みとは… これはハイブリッド車(HEV,PHEV)や電気自動車(BEV)から出る廃電池が、電力蓄電用としてならまだ使えるから再利用できるから使ってみようということ。
原子力の長所は、一定の電力を一年ていど連続して発電できること。
原子力の欠点は、発電価格が再生可能エネルギーより高いこと、核廃棄物の処理費が発電価格に含まれていないのでこれを含めるとさらに発電価格が高くなること、核廃棄物の処理場所が日本のどこにもまだないこと、事故が起きた時に危険すぎて被害額か大きすぎ誰も事故の保険を引き受けてくれないこと、ウラン燃料の埋蔵量があと数十年分しかないので意外と短命であること。
原子力の欠点を克服するために、70年前から核融合発電の研究が莫大な国家予算を使いながら実施されているが、まだ乾電池1本分の電力も発電に成功していない。研究者は、10年ごとに、「完成は後20年後」といっているから、これはほぼ詐欺に近い。要するに核融合発電の日本の研究者は、失業の心配のない所に就職したわけだ。これに対してアメリカでは、核融合発電の研究は、民間資金でも研究している。アメリカには大富豪がたくさんいるから、酔狂な研究に金を出す大富豪もいる。大富豪を許容する社会は発展する。社会主義思想のルサンチマンにとらわれていては、社会は衰退する。
希望3 Gates, Doerr Invest in Nuclear Fusion Start-Up as Part of $1.8 Billion Injection
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