英国でのEU離脱を問う国民投票に続き、日本の参議院選挙も終わった。
普通選挙の投票という多数決の結果に、
「大衆が正しい選択をしたかどうか」を論じる人がときどき現れるが、
そもそも「多数決の結果」に正しいかどうかなんて意味がない。
「正しい」という基準は、人それぞれであり、そもそも一つではない。
立場が変われば、「正しい」という基準も変わる。
「多数決の結果」とは、「多数派がどちらかということ」に過ぎない。
単に、利害関係の総和を求める方法として、多数決の制度を採用しているというわけだ。
「多数決の結果」とは、「より多くの人がそちらの案がいい」とか、「より多くの人がこの人を代理人として選ぶ」という意味だ。
多数決の世界では、自分の意見が100%通ることはない。自分の意見の一部しか通らない。
そして政治に国民の意志を反映させる機会は、投票しかない。
政治家に、嘘つきは必ずいる。その嘘つきには、2種類ある。始めから嘘をついている者と、実現できなくて嘘になってしまう者だ。党内でもめて議会でもめるから、たとえ総理大臣でも、自分の政策を好き勝手に推し進めることはできない。つまり、政策を実現できなくて嘘になってしまう可能性が高い。
もし、当人が所属する利益団体の代表が立候補していれば、その人に投票すればいいだろう。
でも、特定の利益団体に属しない自分は、国家の理想を掲げ「理想に近づくよう自分が努力していくから国民も協力してほしい」と訴えている志の高い政治家を選びたい。
政治家に成りたいだけの者、政治家になってその給与で生活したいだけの志の無い者は避けたい。
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