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Jan 5, 2016

昔の女性は8人子供を産んだ

昔の結婚した日本女性は、8人子供を産んだのではないか、という仮説。

昔というのは、江戸時代までの昔である。

江戸時代まで日本の人口は、安定してほぼ一定、100年間隔で見れば少しずつ増加していた。
江戸時代末期で、日本の総人口は、約3200万人と言われる。

前提として、

  1. 医療レベルが低く、子供が成人(当時は15歳)までに半数が死ぬ。
  2. 成人後も結婚して子育てをできる確率は50%である。
  3. 結婚していない女性は出産することが許されなかった。

を置く。

第一前提から、8人の子供のうち、半数は15歳までに死亡する。
第二前提から、残り4人のうち、結婚できたのは、半数の二人。この二人は、男性一名、女性一名である。
第三前提から、8人の兄弟姉妹で、男性一名、女性一名だけが結婚して子供を産める。

そういえば、自分の親戚の様子を見ると、大正から昭和初期生まれの人は、8人兄弟とかが普通だったようだ。

女性が、16歳から二年に一度8人を出産すると、32歳になる。この年齢以後の出産は生物学的に厳しさが増す。当時の平均年齢は、35歳とか言われているが、子供の死亡率が高いことが原因の一つでこれを考慮すると、無事成人できた人は、平均で50歳ぐらいまで生き延びたのだろう。8人の子供を産み終えるのが36歳、子供たちを育て終えるのが50歳となりそこで命は尽きる。

いろいろな資料その他によれば、江戸時代初期は結婚できる確率は都市も農村も同じように50%だったが、江戸時代中期から農村のみ結婚率は100%近くになったという、新田開発がありその分の人口は増えた記録はあるが、医療衛生環境が改善されて人口爆発が起きたという記録は無い。政治が安定し平和になり、遊郭などの遊興施設のない農村は道徳が普及した以上結婚率を上げるしか男の性欲を制御する術がないこと、気候低温化による東北日本での不作からの飢饉や過剰な年貢による圧政で子供だけでなく大人も含めた生存率が低くなり結婚率を向上させざるを得ないことが推測できる。

古来、70歳を古希(古来より稀である)と呼んだ理由がよくわかる。

明治時代になり、食料の増産、優れた医療、全員が結婚という習慣が普及して、8人の子供の大半が次世代の子供を設けてしまい、日本の人口爆発が起きた。

宇宙から地球という培養容器を眺めれば、日本の少子高齢化は、日本に住む人間という生物種が自然の摂理に従って無意識に選択した行動にしか思えない。

私の考え方は、

  • 結婚は歴史的にも義務ではない
  • 現代は夫婦の子供は二人で社会を維持できる
  • 避妊を悪としない寛容さ
  • 親は子供を育てる義務がある
  • 人口密度と食料自給率から見て日本は人口が多すぎる

である。

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