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Mar 4, 2015

人間には自由意志があるのか

ここでいう自由意志の定義は、「行動・発言をする前に、その行動・発言をするとはっきり自覚してから行っていること」です。

池谷裕二(いけがや ゆうじ)さんの著作「脳には妙なクセがある」に書かれた説では、科学的に精密に観察した結果、人間に「自由意志」はないと結論付けられるとのこと。

例えば、「ボタンを押す」という行為も「押そう」という意思が生まれる7秒から10秒前には、脳が指を動かす指令をだす→指の筋肉が準備をする→「押そう」という意思が生まれるという順番。”押したくなった時はもう脳の中で押す準備が整っています”とのこと。

環境からの感覚刺激(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、温覚など)があると、無意識の内に反応行動のパターンが選択されて行動の準備がされてしまう、その後に脳内の心に感覚が認識され、そしてその反応行動をしようという意志が感じられるという説明です。

簡単に言うと、無意識の内にいつものパターンで反応してしまうのが人間であるとのこと。

誰が見ても恵まれた人生を過ごす池谷さんからのアドバイスは、「10年も先の遠い未来の夢を叶えることは自分でもできなかった、ただ、目の前のことを懸命にやって来たらこうなったから、みなさんもそうしたらいいのでは」です。

さらに、良い人生を過ごすには、「無意識での行動選択の質をよくするために、知識を増やし、良い行動とは何かを考え、演劇のように練習し、実際に経験を積むこと」という主旨のことも発言されているようです。

また、「人間は自己を正当化していないと行きていけないから、人間の心は自己を過大評価してしまう癖があるが、過大評価にこだわらず、なるようになると気楽にしてはどうか」という主旨のことも発言されているようです。

参考 よりよい未来に「やりたいこと」は必要か?



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