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Nov 14, 2014

国道6号線の通行が許可されていた

福島第一原子力発電所の爆発事故から、ずっと通行止めだった国道6号線の双葉町-富岡町間(約14キロ)が、2014(平成26)年9月15日から通行許可になっていました。

国道6号線は福島第一原子力発電所から直線距離で最短2kmしか離れていないので、放射線量的に大丈夫か不安を感じましたので計算してみました。

そこで、政府発表の資料(帰還困難区域内等の国道6号及び県道36号の線量調査結果についての9ページ目)から、通過あるいは常磐道富岡IC経由で通過の予想被曝量は、多めに合算計算して

1.38 [μSv] (= 0.94+0.26+0.18)

です。また、これは除染済みの値なのでしばらくすると除染効果が無くなると
悪い方に保険を掛けて、資料(帰還困難区域内の国道 6 号及び県道 36 号における除染の結果について)の除染低減率の一番少ない値(19%)を用いて

1.70 [μSv] (= 1.38 * 100 / (100 - 19))

これの往復ですから二倍にしますと

3.40 [μSv] (= 1.70 * 2)

です。
毎日一往復するとして年で365日なので

1.2 [mSv] = 1241 [μSv]  (= 3.40 * 365)

です。(ここまで安全を見越して多めに見積もっています)


国道6号線を毎日一往復すると、一般人の人工放射線の被曝量のまったく影響がないだろうといわれる(原発事故以前は全員が一致していた)上限 1 [mSv]をわずかに越える恐れがあります。

ただし、自動車のフィルター等に汚染物質が吸着してしまいそれが取れなくなる可能性をどの程度見積もるとよいのかわかりません。解らないので二倍にするとかしておくと目安計算できると思います。

整備点検を怠らない、ガソリンを満タンにしておく、自動車の窓を開けない、エアコンは外気導入をしない、安全運転に徹するなどの処置をして通過してください。

福島県の人は、すでに事故の影響で被曝量が上がっているので、さすがに毎日六号線を往復通過するのは、あまり気持ちの良いものではないかもしれません。せいぜい週に一度程度にしておくことがいいかもしれません。

実際、ほぼ完全に安全であれば、常磐線の代行バスや東京行きの直行がすぐにでも運用されるはずですが、まだ検討段階のようです(10月15日現在の記事)。

福島県外の人は、一年に数回の通過ならほとんど放射線リスクはないと思います。

関係リンク一覧

国道6号及び県道36号(小野富岡線)の通過について(帰還困難区域の特別通過交通制度の運用変更)【H26.9.12】

国道6号等の通過(帰還困難区域の特別通過交通制度の運用変更)について


帰還困難区域内等の国道6号及び県道36号の線量調査結果について

帰還困難区域内の国道 6 号及び県道 36 号における除染の結果について

常磐自動車道の開通に期待

来年春に全面開通する常磐自動車道は、国道6号線より内陸を通り、福島第一原子力発電所から直線距離で最短5kmぐらい離れています。国道6号線の汚染図から推測すると被曝量はさらに減ると思います。私の予想では、三分の一程度になると思います。ここであれば、毎日通過してもほぼ完全に安全といえそうです。


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