ここに、自由主義者による新左派批判(前編、後編 2003年)という文書が在るので、参考にされるとよい。
わたしが好む「公正なる自由主義」の考え方は、この論文での「中国の自由主義者」の考えにとても近い。それは、「機会の平等」、「小さな政府」、「小さい政府の腐敗は当然少ないと予想される」ということだ。
そして、この「中国の新左派」の考え方は、「結果の平等」、「大きな政府」を主張しているが、「結果的に腐敗し社会的不公正をもたらした当時の政府」をなんら反省することはないのだ。
つまり、左派(共産主義者や社会主義者)の主張は、表面的には道徳的に聞こえもっともらしいのだが、現実は常に巨大な社会的不公正を招き、社会そのものが停滞し、やがて衰退してしまうのである。
私の得た結論は、
権力は必ず腐敗し社会的不公正を生じる
ということ。
そして、権力の腐敗を防ぐあるいは小さくするには、4つの方法がある
- 法治主義で正義を明示する
- 権力の範囲を小さくする
- 権力の同時独占を法律で禁止する
- 権力の長期独占を法律で禁止する
ということである。
歴史の教訓から、腐敗を防ぐために、権力者の自制心にたよることは、できないのである。
自制心のある者は、そもそも権力者にならないものだ。
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