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Feb 19, 2014

土地本位制の崩壊した日本(1991-2014)

日本の銀行は土地を担保にお金を融資しています。

1945年から1991年までは、土地の値段が金利よりも上昇したので、
銀行にとっては、土地を担保にすればよいだけですから楽な商売でした。

日本銀行にとっても、1945年から1991年までは、
土地価格の上昇により民間銀行への貸出が自動的に増えていき、
利息を補うための余分な通貨の発行が不要という、
幸運に恵まれた時代でした。

発展途上国としての政策が実施され、それが成功した時代が、
1945年-1975年の高度成長期です。
先進国の仲間入りをして、栄華を謳歌して時代が、
1976年-1991年のバブル期です。
1992年-2014年は、先進国ですが停滞の時代であり衰退の始まりの時代、
失われた20年です。

すでに先進国となったにもかかわらず、
1976年から2014年までも、発展途上国としての政策が継続されています。
体質と時代に合わない政策の結果は、大量の国債残高と経済力の衰退です。

物価上昇率の経年変化グラフ(こちら)から解るように、
1991年以後は物価が上昇していません。
むしろ下がっています。

また地価の上昇率の経年変化グラフ(こちら)から解るように、
地価は、-5%以上の勢いで下落しています。
物価より激しく下落しています。

つまり、土地本位制だった日本(1945-1991)は、
1991年に土地本位制が崩壊したにもかかわらず、
政治や日本銀行はどうしていいかわからないまま、
いや解っているが既得権を維持したいのでそのままで
今日に至っているのではないしょうか。

経済学者は、あまりお金の動きを厳密に考えることができなかったようで、
ヘリコプターマネーを提唱できたノーベル経済学賞のフリードマン先生ですら、
若いころ(第二次世界大戦が終わり連邦政府の職を離れるまで)は、
経済学上の立場は一貫してケインジアン(大きな政府主義)であったそうです
(Wikipedia記事なのであてにはなりませんが、、、)。

つまり、フリードマン先生が、ヘリコプターマネーを提唱されたのは、1945年以後です。

フリードマン先生の名前を私のような庶民が知ったのは、
つい最近(2008年ぐらい)ですから、
1945年から2014年の日本では、国内経済的にいったい何が起きていたのか、
私は理解できていませんでした。

庶民である国民とマスコミ、政治家と官僚のみなさんも私と似たような状況
だったのではないでしょうか。

あるいは、本当に頭のいい人は理解できていたはずです。

そして、その一部の賢い人は理解できていたのでしょうが、
その理解を国民全体のために利用しようとされた人は
ほとんど居なかったのが実情だと思います。

正確な理解をされていれば、正確な説明をされるはずですが、、、。

残念ながら日本では、紋切り型の説明や、こうしろあーしろだけで、
背景となる説明が省かれている場合がほとんどです。

(土地本位制政策擁護派は既得権維持派でもあり、彼らにとって、
正確な説明は自己利益優先体質であることを暴露することになり、
国民・大衆の支持を得ることが難しくなるから、
紋切り型で後は黙っていることが大切になります。
賢いけど、ズルイ人ということです。)

日本の経済学者が、アメリカや世界の経済学者に勝るはずもなく、
実際ノーベル経済学賞はほとんどがアメリカ人で、日本人は皆無です。
日本の経済学者のレベルはまだアメリカに遠く及ばないということです。

(もっともこのブログに書いてある私の意見も、
 皆さんの立場、個人的利益の視点からは、
 とくに古い政治家や官僚の皆さんにとっては、
 既得権の侵害に見えるから、
 簡単に否定できるものですね。

経済成長をGDP、
国内総生産で計ることがこれからも正しいことなのかどうかについても、
いずれ検討したいと思います。)

まとめ


  • 1991年に日本では土地本位制が崩壊した
  • 日本では土地本位制が崩壊後も発展途上国としての政策が実施され経済が停滞した


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